本日は、先日から制作を進めていたモンキーポッドにアクアブルーのレジンを組み合わせたレジンテーブルについてご紹介します。アクアブルーの美しい海のような色合いと、レジンならではの奥行き感が生まれるよう、今回は2層に分けてレジンを流し込む工夫を施しました。
モンキーポッド材の魅力とアクアブルーの相性
うねる杢目が生み出す有機的なデザイン
「レジンテーブル」と聞いてまず思い浮かべる木材のひとつがモンキーポッド。力強いうねりのある杢目(もくめ)は、まるで大地の地形や海流を彷彿とさせ、唯一無二の存在感を放ちます。
今回使用しているモンキーポッド材も例に漏れず、中心に向かって濃くなる色調と大胆なカーブが魅力。この自然の形を活かし、そこに流し込むのが鮮やかなアクアブルーのレジンです。

アクアブルーが描く「水辺の情景」
アクアブルーのレジンは、モンキーポッドの大地のような風合いと合わさることで、まるで海岸線や湖畔の風景を切り取ったかのような印象になります。
そのコントラストの美しさは、見るたびに新たな発見がある作品に仕上がります。
2層構造のレジンで奥行きを演出
まずは3/4までアクアブルーを流し込み
制作はまず、アクアブルーに着色したレジンを型の3/4ほどまで流し込む工程から始まります。
温度・湿度・硬化時間をしっかりと管理しながら、レジンの中に気泡が残らないよう注意を払い、丁寧に注ぎました。この段階で約1週間しっかりと硬化させることで、下層に奥行きのある青を定着させることができます。
残りの1/4にクリアレジンを重ねる
そして先日、残りの1/4にクリアレジンを流し込む工程を実施しました。
この「上層の透明層」があることで、光の反射や視線の角度によって、アクアブルーの層に立体感や奥行きが生まれます。
写真では伝わりにくい立体感を実現
実際に見ていただくと、クリア層の効果は歴然。まるで水面を通して奥底の風景をのぞき込むような、視覚的な奥行きが現れます。写真では伝わりにくいこの美しさを、実物で感じていただける日が待ち遠しいです。
表層をクリアにすることで補修性もアップ
レジンテーブルにおける補修のしやすさとは?
デザイン性だけでなく、レジンテーブルを長く使うためのメンテナンス性も大切なポイントです。
特に、表層が透明なクリアレジンであることで、もしもの際のリペア(補修)が容易になります。
着色レジンは色合わせが難しい
万が一、レジン部分に深い傷や欠けが生じた場合、着色レジンの場合は同じ色味に調色して補修するのが非常に難しいです。しかし、今回のようにクリアレジンを表層に使っておくことで、補修跡を目立たせずに再生可能というメリットがあります。
これは、単に見た目を重視するのではなく、「一生モノの家具」としての価値を高める大きな工夫でもあります。
仕上げの工程:磨きと艶出しへ
現在、クリアレジンもしっかりと硬化しており、次はいよいよ仕上げ研磨と磨きの工程へ進みます。
- 粗研磨でフラットに整え
- 番手を上げながら滑らかに仕上げ
- 最後はコンパウンドで鏡面のような艶を引き出します
エコロキアでは、手作業による丁寧な研磨を行っており、この磨き込みによってレジンの美しさが最大限に引き立ちます。
世界にひとつだけのレジンテーブルをお届けします
このようにして完成に近づいている今回のテーブルは、単なる家具ではなく、自然と職人技の融合が生んだアート作品ともいえる存在です。
- お部屋の主役になる1点ものを探している方
- 記念日や新築祝いとして特別な贈り物を考えている方
- 自分の理想を形にしたオーダーメイド家具が欲しい方
そんな方にこそ、エコロキアのレジンテーブルをおすすめしたいと考えています。