レジンテーブルオーク(ナラ / 楢)作品集樹種

オーク×クリアレジン|透明感を極めたレジンテーブルの制作工程

制作中のオーク×クリアレジンテーブル レジンテーブル
オークの温かみとガラスのような透明レジンのコントラストが美しい制作中のテーブル。

職人の手で生まれる「木と光の境界線」

オーク材の重厚感と透明なレジンの融合

現在、エコロキアの奈良アトリエでは、オーク(ナラ)材とクリアレジンを組み合わせたレジンテーブルの制作が進行中です。オーク特有の力強い木目と、ガラスのような透明感を放つレジンが織りなすコントラストは、まさに自然とモダンが出会う瞬間。
今回の作品は幅広のオーク材を2枚使用し、その間にクリアレジンを流し込む“リバーテーブル”スタイルで設計されています。まだ仕上げ前の段階ではレジン部分にやや曇りがありますが、ここから研磨とポリッシングを何度も重ねることで、まるでガラスのような透明感を生み出していきます。

「磨き」で決まる透明度と完成度

レジンテーブル制作の中でも、最も時間と技術を要するのが研磨工程です。粗目から細目まで何段階にもわけてサンディングを行い、最終的には鏡面のような艶へと仕上げていきます。

レジンの透明感を引き出すための研磨前の状態
ここから何段階もの研磨を重ね、まるでガラスのような透明感へと磨き上げていきます。

単に表面を滑らかにするだけでなく、光を内部まで通す“透明の深さ”を引き出すのが職人技。エコロキアでは、磨きすぎによる発熱やレジン焼けを防ぐため、独自の温度管理と研磨手順を採用しています。

オーク材が持つ自然の力強さと温もり

無垢材ならではの生命感

オーク(ナラ)は広葉樹の中でも特に重厚で、耐久性に優れた木材です。古くから家具やフローリング、樽材などに使われてきました。今回の一枚板は、長年自然の中で育った木がもつ表情をそのまま活かしており、年輪の立体感や節の力強さがそのままデザインの一部になっています。

特に今回使用した板には、明るい部分と濃いブラウンが交差する複雑な木目が現れており、まるで大地の地層を切り取ったような重厚な美しさを感じさせます。

経年変化が楽しめる素材

レジン部分は半永久的に透明感を保ちますが、木部のオークは時間とともに深みを増す“経年美”を楽しむことができます。数年後にはさらに味わいのある色合いへと変化し、クリアレジンの透明感とのコントラストが一層引き立ちます。まさに“時間が育てるアート家具”です。

クリアレジンが魅せるガラスのような美

光を取り込む“透明の川”

テーブル中央を流れるように配置されたクリアレジンは、まるで川のようなデザイン。制作中は透明度がやや落ちていますが、研磨とコーティングを経ていくうちに、徐々に内部の模様や奥行きが浮かび上がります。

レジン部分のアップ(研磨途中)
中央を流れる透明レジンが、完成後には木と木の間を光が通り抜けるような仕上がりになります。

完成時には照明の光がレジンの中を通り抜け、木と木の間にガラスの水面が流れるような透明感が生まれます。自然光の下では淡く、夜の照明では深く輝く──そんな表情の変化もレジンテーブルならではの魅力です。

“人工物なのに自然”という美しさ

レジンは人工素材でありながら、木との組み合わせによって自然の造形を引き立てる素材でもあります。透明なレジンは、木の端の凹凸や空洞までもそのまま包み込み、時間の流れを封じ込めるような静けさを感じさせます。
透明度の高いクリアレジンは特に扱いが難しく、温度・湿度・流し込みスピード・硬化条件が少しでも狂うと、気泡や白濁が発生してしまいます。だからこそ、仕上がりの透明度は職人の経験と感性の結晶と言えます。

制作の裏側にある職人のこだわり

手間を惜しまない“下地づくり”

レジンを流す前に、オークの表面を整える下地処理が欠かせません。木材の油分をコントロールし、表面をサンディングしてレジンとの密着性を高めます。さらに、木の割れや空洞には樹脂を下地注入しておくことで、硬化後の収縮や歪みを防ぐ工夫も施しています。

最後の仕上げは“手の感覚”

レジン研磨の最終段階では、職人が手で触れながら細かな凹凸を確認します。
「光がすっと抜けるかどうか」──それを見極めるのは、目ではなく指先の感覚。わずかな段差や艶の差を感じ取りながら、まるで宝石を磨くように丁寧に仕上げていきます。

完成後に広がる、暮らしの中の透明感

空間を広く、明るく見せるデザイン

透明なレジン部分が光を反射・透過することで、部屋全体が明るく見えます。特に自然光の入るリビングやダイニングでは、日中の光がテーブルの中を通り抜けるような視覚的効果を楽しめます。
無垢材の家具でありながら、どこか軽やかさを感じさせるデザイン。オークの温かみとレジンの冷たさ、その対比が心地よいバランスを生み出します。

オーダーで叶える理想の一枚

エコロキアでは、サイズ・形・レジンカラー・脚部デザインまでフルオーダー製作が可能です。今回のようなクリアタイプはもちろん、ブラックスモークやアクアブルー、琥珀などのカラーアレンジも自在。
さらに、奈良アトリエではレジンテーブル制作体験ワークショップも開催しており、自分だけのテーブルを実際に作ることもできます。モノづくりの楽しさを味わいながら、世界に一つだけの家具を完成させてみませんか。

世界にひとつだけのレジンテーブルを一緒に作りませんか?

エコロキアでは、オークやウォルナットなどの無垢材を使用し、レジンの透明感と木の温もりを融合させたテーブルを一つひとつ手作業で制作しています。
今回ご紹介したようなクリアレジン×オークのリバーテーブルは、空間に高級感と開放感をもたらす人気モデル。あなたの理想の色、サイズ、デザインに合わせて製作することも可能です。
制作体験ワークショップも開催中です。ぜひ一度、エコロキアのアトリエで“磨くほどに美しくなる家具づくり”を体験してみませんか?

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