レジンテーブルで使う「レジン」とは?UVレジンと2液反応硬化型レジンの違いを詳しく解説

レジンテーブル制作に使用する業務用エポキシ樹脂「ER-900(主剤)」と「EH-10(硬化剤)」の大型金属缶が木の作業台に並んでいる。 未分類
大きなレジンテーブル制作に使用される業務用エポキシ樹脂セット。 高透明・低黄変・深い注型に対応する「ER-900(主剤)」と、安定した硬化を実現する「EH-10(硬化剤)」。 エコロキアでは作品のサイズや仕上がりに合わせて、最適なレジンを選び使い分けています。

レジンとはそもそも何なのか

「樹脂」を意味する言葉

レジンとは、簡単に言えば「樹脂」のことです。ただし、一言でレジンと言っても種類は非常に多く、用途もまったく異なります。

アクセサリー制作で使うもの。
ネイルで使うもの。
工業製品に使うもの。
建築補修で使うもの。

すべて「レジン」と呼ばれることがあります。

そのため、「レジンテーブルのレジン」と「100円ショップのUVレジン」を同じイメージで考えてしまうと、かなり違和感が出る場合があります。

レジンテーブルで主流なのはエポキシ系

レジンテーブルで主に使用されるのは、エポキシ系の2液反応硬化型レジンです。透明度が高く、大量に流し込めることが特徴です。
天然木の割れや耳部分と組み合わせることで、川のようなデザインを作ったり、木と木の隙間を透明樹脂で繋いだりします。

レジンを注いで表面を整えているレジンテーブルの仕上げ作業

最近では海を表現したブルー系や、スモーク感のあるブラック系など、着色によるデザインも人気があります。

UVレジンとは何か

紫外線で硬化するレジン

UVレジンは、紫外線を当てることで硬化するタイプのレジンです。ネイルやアクセサリー制作で広く使用されています。

紅葉入りのコースターに紫外線ライトを照射し、UVレジンの硬化テストを行っている様子。

LEDライトやUVライトを当てることで数分で硬化するため、小物制作との相性が非常に良い素材です。最近では趣味として始めやすく、100円ショップなどでも取り扱いがあります。

小物向けであり大型制作には向かない

ただし、UVレジンは基本的に「薄く作る」前提の材料です。厚みがあると紫外線が内部まで届きにくくなります。

そのため、レジンテーブルのような大型作品には向いていません。
また、大量に流し込むと発熱しやすく、変色や硬化不良が起こる場合があります。

アクセサリーやキーホルダーでは非常に便利ですが、ダイニングテーブルサイズになると用途が変わってきます。

2液反応硬化型レジンとは何か

主剤と硬化剤を混ぜて硬化する

レジンテーブルで使われるエポキシレジンは、主剤と硬化剤を混ぜることで化学反応を起こし、硬化します。紫外線は必要ありません。

時間をかけて内部までゆっくり硬化していくため、厚みのある制作が可能になります。ただし、混合比率を間違えると硬化不良を起こします。

実際の現場でも、
「表面だけ固まった」
「ベタつきが残った」
「内部が柔らかい」
といった失敗は少なくありません。

そのため、単純に流し込めば完成するものではなく、温度や湿度、流し込み量まで管理する必要があります。

透明感と奥行きが大きな魅力

2液反応硬化型レジンの魅力は、やはり透明感です。特に厚みがある作品では、光が内部で屈折することで独特の奥行き感が生まれます。

カイヅカイブキの木目とブルー系レジンが接する部分のアップ。ブルーからスカイブルーへのグラデーションが確認できる。

天然木と組み合わせると木の有機的な表情と、レジンの人工的な透明感が共存します。この違和感のような組み合わせが、レジンテーブル特有の魅力かもしれません。

なぜレジンテーブルは高価なのか

材料費そのものが高い

レジンテーブルは「木が高い」と思われがちですが、実際にはレジン自体もかなり高価です。しかも、近年は石油価格や世界情勢の影響で価格変動も大きくなっています。

透明度が高く、大型注型に対応した高品質レジンほど価格は上がります。

また、単純に「安いレジン」を使うと、

  • 黄変しやすい
  • 曇る
  • 割れやすい
  • 硬化不良が出る

といった問題が起こる場合があります。

失敗リスクが高い

レジンテーブル制作は、完成まで数週間〜数ヶ月かかることもあります。

流し込み時の気泡。
温度管理。
木材の含水率。
反り。
収縮。

どれか一つでもズレると、完成後に問題が出る場合があります。

特に天然木は工業製品ではありません。同じ樹種でも動き方が違います。

固まったレジン表面をサンダーで研磨し、内部に残った気泡跡を削り出しているレジンテーブル制作体験の作業風景。

そのため、実際には「木の知識」と「レジンの知識」の両方が必要になります。

レジンテーブル制作体験でもよく質問されること

Q
初心者でも作れますか?
A

可能です。
ただし、レジンテーブルは見た目以上に工程が多い制作です。

型枠制作。
木材選び。
レジン流し込み。
研磨。
仕上げ。

それぞれに理由があります。そのため、エコロキアの制作体験でも「ただ作る」ではなく、なぜそうするのかを説明しながら進めています。

Q
黄ばんできますか?
A

レジンは紫外線によって少しずつ変化していく場合があります。
ただ、最近の高品質レジンはかなり改良されています。完全に変化ゼロではありませんが、適切な材料選定と使用環境によって印象は大きく変わります。

また、天然木も同じく経年変化します。そのため、「変化をどう捉えるか」という視点もレジンテーブルでは重要になります。

Q
UVレジンでレジンテーブルを作ることはできますか?
A

小型作品であれば可能な場合がありますが、一般的なダイニングテーブルサイズには向いていません。
UVレジンは紫外線で硬化するため、厚みがあると内部まで硬化しにくくなります。また、大量に使用すると発熱や変色の原因になることがあります。大型制作では、2液反応硬化型エポキシレジンが主流です。

Q
レジンテーブルは割れたり剥がれたりしますか?
A

使用環境や制作精度によって変わります。
天然木は湿度や温度によって動くため、木材の乾燥状態や設計が非常に重要です。また、安価なレジンや不適切な施工では、剥離やクラックの原因になる場合があります。実際には「レジンだけ」ではなく、木材側の知識もかなり重要になります。

Q
レジンテーブルは熱に弱いですか?
A

一般的な使用では大きな問題にならない場合が多いですが、高温の鍋やフライパンを直接置くことはおすすめできません。
特に濃色系レジンは熱による影響が見えやすいことがあります。天然木と同様に、「工業製品の天板」とは少し違う付き合い方をする家具として考える方が自然かもしれません。

Q
レジンテーブル制作体験ではどこまで自分で作れますか?
A

エコロキアの制作体験では、木材選びから仕上げまで、できる限り参加者自身で制作していただいています。
ただし、危険を伴う工程や専門技術が必要な場面ではサポートも行います。完成だけを目的にするのではなく、「作る時間そのもの」を楽しんでいただく方が多い印象です。

同じ「レジン」でも違う

「レジン」という言葉は同じでもUVレジンと、レジンテーブルで使う2液反応硬化型レジンはかなり性質が異なります。

特にレジンテーブルは単なる透明樹脂ではなく、天然木との組み合わせで成立している素材です。

だからこそレジンだけではなく、木材選びや乾燥状態、仕上げ方法まで含めて考える必要があります。実際に完成した作品を見ると、家具というより半分は素材そのものの表情に近いかもしれません。

レジンテーブル、本当に自分で作れるのか不安な方へ

レジンテーブルは、写真で見る以上に工程や素材の奥行きがある制作です。
だからこそ、完成品を購入するだけではなく、「自分で作ってみたい」と感じる方も増えています。
エコロキアでは、フルオーダーだけではなく、制作体験ワークショップも行っています。
木材選びから仕上げまで、実際に触れながら進めることで、レジンと天然木の面白さがかなり変わって見えてきます。
まずは写真だけのご相談でも大丈夫です。