前回からの流れ:縁加工と手作業研磨で基盤を整える
奈良県御所市のアトリエを拠点に活動するエコロキアでは、レジンテーブル制作体験ワークショップを定期的に開催しています。前回は、大阪府藤井寺市の家具工房「眞野工芸」様に出張し、新人スタッフ様の研修としてレジンテーブル制作を体験していただきました。
課題となったのは、ポプラ材とクリアレジンを組み合わせた直径50cmのラウンドテーブル。縁をトリマーで丸く加工し、さらに#40から#10000までの番手を上げながら手作業で研磨を重ねることで、木目とレジンの透明感を最大限に引き出しました。
「本当に透明になるのか?」という不安から、「ここまで美しく仕上がるのか!」という感動へ――その変化を実感できた研修は、ものづくりの本質を学ぶ貴重な体験となりました。
そして今回は、いよいよ最終工程。コンパウンドによる磨き上げとオイル仕上げを施し、世界にひとつだけのテーブルが完成する瞬間に立ち会いました。
コンパウンド研磨:3段階で透明感と光沢を高める
研磨で表面を整えた後は、コンパウンドによる磨きの工程に進みます。今回は荒目・中目・極細目の3種類を使用し、段階的に艶と透明感を引き出しました。

- 荒目
まずはレジン表面に残る細かな傷を消し、曇りを取り除く工程です。まだ光沢は控えめですが、透明感の兆しが見え始めます。 - 中目
次に少し細かい粒子のコンパウンドを使い、表面をより滑らかに。光の反射が均一になり、ガラスのような質感が徐々に生まれます。 - 極細目
最後に極細のコンパウンドで仕上げます。ここまで来ると、鏡のように周囲を映し込むレベルの透明感と艶やかさが実現。ポプラの杢目も一層際立ち、レジンとのコントラストが美しく調和しました。
作業中、「磨くたびに表情が変わっていくのが面白い」「木とレジンの両方が輝く瞬間が感動的」と語り、ものづくりの奥深さに魅了されていました。
オイル仕上げ:木部に温もりと保護を与える

コンパウンドでレジン部分が美しく輝いた後、ポプラ材の木部に自然オイルを塗布します。
オイル仕上げの目的は2つ。
- 木の導管に浸透し、杢目を際立たせる
- 表面を保護し、長期的に美しさを保つ
オイルを刷り込むと、白っぽかった木肌が一気に深みを帯び、杢目が浮かび上がります。その変化は「木が息を吹き返す瞬間」のようで、自然素材ならではの魅力を再確認できる工程です。
研修生たちは「木とレジンが本当にひとつになった気がする」と笑顔を見せ、仕上がった作品に誇らしげな表情を浮かべていました。
完成:笑顔と感動が生まれる瞬間
全ての工程を終え、テーブルが完成しました。透明感を増したレジンと、豊かな杢目を持つポプラが融合し、唯一無二の作品に仕上がりました。

初めてのレジンテーブル制作にも関わらず、研修生の手でここまで美しく完成させることができたのは驚きでした。「次は四角いテーブルにも挑戦してみたい」と意欲を語る姿は、ものづくりに携わる者としての成長を感じさせます。
出張ワークショップの魅力と可能性
今回のように法人研修でレジンテーブル制作を導入するケースは増えています。社員同士が協力して取り組むことで、普段の職場では得られない一体感や達成感を共有でき、組織の雰囲気改善にもつながります。
また、個人での参加ももちろん可能です。趣味として取り組む方や、将来的にレジンテーブル制作をビジネスにしたい方にとっても、本格的な技術を学べる貴重な体験となります。
エコロキアでは、奈良のアトリエだけでなく、6畳程度のスペースがあれば全国出張対応可能。木とレジンを通じて「不便を楽しむ」ものづくりの価値を体感してみませんか?
手間をかけるからこそ生まれる感動
今回のワークショップを通じて改めて感じたのは、「手間をかけることの価値」です。電動工具を使えば効率は上がりますが、手で研磨し、仕上げの艶を自らの感覚で確かめることで、作品に対する愛着と理解が深まります。
完成したラウンドテーブルは、ただの家具ではなく「参加者自身の努力と成長の証」となりました。

