レジンテーブルには、写真ではどうしても伝えきれない美しさがあります。
特に今回のポプラ×ゴールドパールの組み合わせは、その代表例です。完成を想像して選んだ色が、制作途中の写真ではほとんど主張しない。それでも、肉眼で見た瞬間に「これは間違っていない」と確信できる。そんな制作体験の続きを、今回はお伝えします。
写真では伝わらないレジンテーブルの美しさ
木枠と同化するゴールドパールという選択
レジンテーブルは、木枠を組み、その中に木材を配置し、レジンを流し込むことで形になります。
今回使用しているゴールドパールのレジンは、その木枠の色味と非常に近く、制作途中の写真ではどうしても存在感が薄く見えてしまいます。

ブルーやグリーンのように木材とのコントラストが強い色であれば、写真映えはします。しかし今回は、あえてその「映え」を選びませんでした。
肉眼で見たときに初めて分かる価値
実際に目の前で見ると、ゴールドパールは決して地味ではありません。
光の角度によって、流れるような金色の粒子が静かに現れ、ポプラの輪郭をなぞるように輝きます。この奥行きと上品さは、写真ではどうしても再現できないものです。
ポプラという素材が生む「予想できなさ」
完成形を誰にも断言できない木
ポプラは、木目が素直な部分と、瘤や入り皮が激しく現れる部分が混在する木材です。
そのため、事前に完成形を正確にイメージすることはできません。レジンを流し込んだ瞬間に初めて、「こう来たか」と思わされる場面が必ずあります。
制作者の判断がそのまま作品になる
どこにレジンを流すか、どこを残すか。

削りすぎれば個性は消え、残しすぎれば荒々しすぎる。その微妙な判断を、実際に手を動かしながら行う。このプロセスそのものが、ポプラを使ったレジンテーブル制作体験の核心です。
制作途中にしか見られない美しさ
荒々しさが残る、今だけの表情
研磨や仕上げを行う前の段階では、レジンの縁や木の輪郭がそのまま残っています。
完成後には必ず滑らかになりますが、この荒々しさと立体感は、制作途中でしか見ることができません。
写真に残す意味がある工程
ワークショップでは、この段階の写真をあえて残すことをおすすめしています。
完成形だけでなく、「ここからどう変わっていったのか」を後から振り返ることで、作品への愛着はさらに深まります。
レジンカラー選びは“正解探し”ではない
王道を外す勇気
「レジンテーブルといえばブルー」というイメージは今も根強くあります。
確かに美しく、間違いのない選択です。しかし今回は、その王道から一歩外れ、ゴールドという選択をしました。
主張しすぎない美しさ
ゴールドパールは派手に見られがちですが、透明感を残した配合にすることで、ポプラの動きを邪魔せず、静かに寄り添う表現が可能になります。時間帯や照明によって表情が変わる点も、この色ならではの魅力です。
完成はゴールではなく、通過点
木枠を外す瞬間の楽しみ
制作途中では分かりにくかったゴールドの流れは、木枠を外した瞬間に一気に姿を現します。
その変化を知っているからこそ、この工程の写真が「映えない」ことも、ひとつの物語になります。

使いながら育っていくテーブル
完成したレジンテーブルは、使われ、光を受け、時には傷を重ねながら、その人だけの表情に育っていきます。制作体験で生まれた記憶は、年月とともにさらに深く刻まれていきます。
遠方からでも来てよかったと思える理由
岐阜県から奈良県御所市へ。
距離だけを見れば決して近くはありません。それでも、「この時間を体験するために来た」と感じていただけることこそが、制作体験ワークショップの価値だと考えています。
完成品だけではなく、悩み、選び、迷った時間ごと持ち帰る。
それが、世界にひとつだけのレジンテーブルを生む理由です。

