レジンテーブル制作体験の醍醐味
木とレジンを組み合わせて、世界にひとつだけのテーブルをつくり上げる「レジンテーブル制作体験ワークショップ」。昨日は、その特別な時間の中で、受講者様と一緒に「岬に寄せる波」を表現したテーブルの表面を研磨しました。
前回のワークショップでは裏面の研磨を行い、すでに透明感を増していた作品。今回はその表面に挑戦です。木の自然な杢目と、エポキシレジンで再現した海と砂浜。その上に浮かぶ小さなコルクのボートが、作品全体にストーリーを与えています。
しかし、その美しい表情に「#40番手」という粗いペーパーで傷をつけるのは勇気が要るもの。受講者様も最初は「本当に大丈夫ですか?」と少し不安そうでした。けれども、番手を上げていくたびに曇った表面が次第に透明感を取り戻し、波が打ち寄せる光景がより鮮やかに浮かび上がってくると、その表情は喜びに変わりました。

研磨という「逆行」と「進化」
粗削りから始まる美の再生
木工やレジン加工において「研磨」は仕上げの大切な工程。ですが、最初に粗い番手で意図的に傷を入れる行為は、一見すると完成から遠ざかるように感じられます。
今回の作品も、透明感あふれる海をあえて白く曇らせ、波打ち際をぼんやりと覆っていくように見えました。受講者様も「せっかくの透明感が…」とため息をつかれるほど。しかし、ここからが研磨の面白いところです。
番手を上げるごとに見えてくる景色
#40から#80、#120、#240と番手を上げるたびに曇りが取れ、光がレジンの奥深くまで届くようになります。まるで海中に太陽の光が差し込み、透明度を取り戻すかのような変化。

受講者様は「最初に傷をつけたからこそ、こんなにクリアになるんですね!」と感動されていました。この「一度壊すことで新たに生まれる美しさ」が、レジンテーブル制作体験の醍醐味でもあります。
小さなコルクのボートが生む物語
海に漂う一艘の舟
今回の作品の特別なポイントは、海を模したレジンの上に浮かぶ小さなコルクのボート。波打ち際を再現したレジンの中で、まるで本当に漂っているかのように見える姿は、作品に「物語性」を与えています。

それは単なるテーブルではなく、見る人それぞれの心に物語を想起させるアート作品。ある人には「冒険の始まり」、またある人には「静かな休日のひととき」が映るかもしれません。
手をかける贅沢
受講者様も「波とボートの位置が絶妙ですね。まるで旅をしているようです」と感慨深げに眺められていました。天然木とレジン、そして小さなパーツを組み合わせることで、ただの家具以上の存在に仕上がっていくのです。
実際の作業風景
サンダーを使った丁寧な研磨
作業は電動サンダーを使って進めます。もちろん手作業で仕上げる部分もありますが、広い面を均一に磨き上げるにはサンダーが欠かせません。均一に削ることでレジンと木材の境目もなめらかに繋がり、海岸線の表現がより自然になります。

笑顔が生まれる瞬間
研磨のたびに透明感を増していくテーブルを見て、受講者様の顔にも自然と笑みがこぼれていました。自らの手で仕上げていく過程にこそ「ものづくりの楽しさ」が宿るのだと改めて感じさせてくれる瞬間でした。
まとめ:波と共に記憶に残る体験
今回のレジンテーブル制作体験は、ただ家具をつくるだけではなく、受講者様と一緒に「過程を楽しむ」ことの大切さを改めて教えてくれました。最初は不安を抱えながらも、少しずつ透明度を取り戻していく様子に喜びを感じる――その体験は、まるで人生そのものを象徴しているようにも思えます。

