ポプラ材を使ったレジンテーブルのご注文を本日4台分いただいており、その制作準備を行いました。
今回のテーマは「海」。透明なレジンに砂や貝殻を閉じ込め、波模様を描く人気のスタイルです。自然素材とアートが融合した、美しい一点ものをお届けするために、丁寧に素材を整えていきます。
ポプラ材の個性が生きる「海」デザイン
湾のような曲線とごつごつした瘤が魅力
ポプラは、軽くて加工がしやすい一方で、独特の瘤や外皮、色味の変化が豊かで、表情豊かな木材です。特に今回のように「海」をテーマにしたレジンテーブルでは、その個性が存分に活かされます。
今回選んだポプラ材には、湾のようにくびれた曲線や、ごつごつとした瘤があり、「このあたりを湾にしたら波の流れは右から左かな」「この外皮は少し残してサンゴのように仕上げよう」など、まるで箱庭やジオラマを作るような感覚で創作意欲が湧いてきます。
サンダーやグラインダーで丁寧に整える
本日はまず、ポプラの原板から必要なサイズに切り出し、外皮を剥ぎ、サンダーやグラインダーで木肌を整える作業から始めました。


レジンを流し込んだ際に木目が美しく映えるよう、凹凸やささくれを取り除き、滑らかで自然な曲線に仕上げていきます。表面を磨きながら、レジンの透明感とポプラの色のコントラストをイメージし、完成形を頭の中でシミュレーションします。
作為的なレジンアートも楽しい創作体験に
自然派の私が“演出”する理由
正直に言うと、私自身が個人的に制作するレジンテーブルは、より自然な木の表情や偶然の造形美を重視するため、今回のように砂や貝殻を封入して波模様を描くといった「作為的な表現」はあまり行いません。

しかし、このようなレジンアートも「箱庭をつくる」ような感覚で取り組むと非常に面白いものです。
設計図はないけれど、木の形にあわせて「ここに岬」「このへんにリーフ」などと構想を練る時間は、まるでジオラマづくりのような楽しさがあります。
依頼がなければ作らない作品も、挑戦が楽しい
注文がなければおそらく自分では作らないタイプの作品ですが、オーダーを通じて新たな世界観に挑戦できるのも、クラフトの醍醐味です。完成までの工程で何度も素材と対話しながら、その都度アイデアが生まれていく感覚は、作り手として何より刺激的でもあります。
レジンテーブル制作体験ワークショップでも体感できます
「自分だけの海」を作る体験が人気
今回のような“海”をイメージしたレジンテーブルは、実はエコロキアのレジンテーブル制作体験ワークショップでも体験可能です。
ポプラやモンキーポッドなどの天然木を選び、レジンの色や貝殻、砂、石などを自由に組み合わせて、小さな世界を形にすることができます。
発想次第でどこまでも広がるデザイン
レジンの色をグラデーションにしたり、流れを工夫したりと、発想次第でまったく異なる作品に仕上がるのが、この体験の面白いところ。
「波の透明感を出したい」「底に沈んだ貝殻をリアルに見せたい」など、ちょっとした工夫が作品に深みを加えてくれます。
体験では、ポプラの配置を何度も入れ替えてイメージを膨らませていただけます。今回は自分で作品を作るというより、“世界を創る”ような楽しさを味わっていただけることでしょう。
素材の美しさと創造性が融合するレジンテーブル
ポプラのレジンテーブルは、天然素材の持つ偶発的な美しさと、作り手の創造性が融合した唯一無二のアート作品です。
ご注文をいただいたからこそ挑戦できる新たなスタイルと、自分では選ばないかもしれない表現に出会えることも、ものづくりの面白さ。
レジンテーブル制作体験ワークショップでは、今回のような「海」をテーマにした作品もご自身でお作りいただけます。
世界に一つだけのレジンテーブル、ぜひあなたも挑戦してみませんか?