ブラックウォルナットにグレーのレジンを組み合わせた、幅900mm・長さ2000mmの大型レジンテーブルを製作しました。

荒々しい木目と上品なグレーが共存するこの一台は、空間に強い存在感を与えながらも、決して主張しすぎないバランスを持った作品です。本記事では、樹種の魅力、カラー選定の理由、大型サイズならではの注意点、そしてオーダー時の判断基準までを解説します。
ブラックウォルナットの魅力とは何か
荒々しさと気品を併せ持つ木目
ブラックウォルナットは、世界三大銘木の一つにも数えられる高級材であり、深みのある褐色と力強い杢目が特徴です。
特に一枚板になると、節や割れ、耳の形状がそのままデザインになります。人工的に整えられた均一な素材とは異なり、自然が生み出した不均衡こそが魅力です。レジンテーブルにおいては、この「荒々しさ」がレジンの透明感や色彩と対比し、唯一無二の存在感を生み出します。
経年変化と空間との相性
ブラックウォルナットは、時間とともに色味が変化し、より落ち着いたトーンへと移ろいます。

レジンテーブルとして使用する場合も、経年変化を前提とした設計が重要です。明るい内装にはコントラストとして、ダークトーンの空間には調和として機能します。高級感のある住宅や店舗、オフィス空間にも適応しやすい点が、人気の理由です。
グレーのレジンが生み出す「静」
なぜグレーを選ぶのか
レジンテーブルといえばブルーやクリアカラーをイメージされる方も多いですが、グレーは非常に上品でモダンな印象を与えます。ブラックウォルナットの濃色と相性が良く、互いの個性を引き立てながらも調和します。
透明感のあるグレーは、主張しすぎず、それでいて確かな存在感を持ち、空間に落ち着きをもたらします。
静と動のコントラスト設計
ウォルナットの躍動感ある杢目を「動」とするならば、フラットで均質なグレーレジンは「静」です。この対比があるからこそ、テーブル全体に物語性が生まれます。色の選択は単なる好みではなく、空間設計の一部です。レジンカラーは、木の表情と合わせて総合的に判断することが重要です。
幅900mm×2000mmという大型サイズの意味
大型レジンテーブルの迫力
長さ2000mm、幅900mmというサイズは、ダイニングテーブルとして6〜8人掛けにも対応できる大型サイズです。
このスケール感は、空間の主役になります。一枚板ならではの流れが途切れずに続くことで、まるで川のようなレジンのラインがより美しく映えます。小型サイズでは出せないダイナミズムが、この作品の大きな魅力です。
大型製作で重要な構造設計
大型レジンテーブルは、美しさだけでなく構造安定性も重要です。反り止めの設計や乾燥状態の管理、レジンの厚みのコントロールなど、細かな配慮が必要になります。

見えない部分の設計こそが、長く使える家具かどうかを左右します。サイズが大きくなるほど、職人の経験と判断力が問われます。
レジンテーブル製作で大切にしていること
一気に流さない層構造の考え方
レジンは一度に大量に流せば良いというものではありません。特に大型作品では、温度管理や硬化時間の見極めが重要です。
少しずつ層を重ねることで、気泡や硬化不良を防ぎ、透明感を保ちます。焦らず丁寧に進めることが、最終的な仕上がりを大きく左右します。
木とレジンのバランスを最優先に
レジンテーブルは、レジンが主役ではありません。あくまで主役は「木」です。
木の個性をどう引き立てるか、そのためにどの程度レジンを見せるのか。このバランス設計が最も重要です。今回の作品も、ブラックウォルナットの荒々しさを活かすために、グレーの濃度や流れ方を慎重に設計しています。
レジンテーブルをオーダーする前に考えるべきこと
サイズは空間から逆算する
レジンテーブルを検討する際は、まず設置場所の寸法を正確に測ることが重要です。通路幅、搬入経路、椅子を引いた際の余白などを確認しなければ、せっかくの大型テーブルも使いづらくなります。デザインだけでなく、実用性を含めたサイズ設計が成功の鍵です。
樹種とカラーは「好み」だけで決めない
ブラックウォルナット×グレーは相性の良い組み合わせですが、すべての空間に最適とは限りません。床材、壁色、照明計画との相性も考慮する必要があります。レジンテーブルは一生ものになる可能性の高い家具です。感覚だけでなく、環境との調和を重視することをおすすめします。
よくある質問
- Qレジンテーブルは重いですか?
- A
大型サイズの場合、非常に重量があります。ブラックウォルナットの一枚板にレジンを加えることで、さらに重量が増します。そのため、搬入経路の確認や設置場所の床耐荷重の検討が重要です。
ちなみにこの天板サイズで約80kgぐらいとなります。
- Qグレーのレジンは経年で変色しますか?
- A
高品質なエポキシレジンを使用し、紫外線対策を施すことで変色リスクを抑えています。ただし、直射日光が長時間当たる環境では多少の変化が起こる可能性があります。
- Q傷はつきやすいですか?
- A
日常使用では問題ありませんが、強い衝撃や鋭利な物での接触は傷の原因になります。用途に応じてオイル仕上げやウレタン仕上げを選択することが重要です。

