なぜ完成前から「次」が始まるのか
研磨が教えてくれる本当の完成
レジンテーブル製作体験は流し込んで終わるものではありません。
むしろ本番は研磨から始まります。
今回の参加者様は、荒研磨、中間研磨、そして水研磨まで丁寧に工程を進め、天板表面の透明感を最大限まで引き出しました。曇っていたレジンの内部が、削るたびに澄み渡り、閉じ込めたブルーの層と無垢材の杢目が立体的に浮かび上がります。

この瞬間こそがレジンテーブル製作体験の核心です。削るという行為は一見マイナスに思えますが、実際には「本来の姿を取り戻す作業」です。完成とは形が出来上がることではなく、内部に眠っていた表情が現れることです。
だからこそ参加者の中に“もっと表現したい”という欲求が生まれます。完成が近づくほど、次の構想が動き出すのは自然な流れなのです。
通うことで見えてくる自分のデザイン
今回の参加者様は、すでに10回以上御所市に足を運んでいます。
これは単なる制作回数ではありません。
工程を重ねる中で、自分がどんな色を好み、どんな流れを美しいと感じるのかが明確になっていきます。最初は「青とクリアのグラデーションにしたい」という抽象的なイメージでも、二作目、三作目と進むうちに「杢目に沿って流れるようなうねりをつけたい」「層を重ねたい」「木の耳をもっと強調したい」と具体化していきます。
これは既製品を購入する体験では得られません。
制作を通して、自分の感性と対話する時間が生まれるからです。御所市という場所に何度も通うことは、単なる移動ではなく、自分自身の美意識を磨くプロセスでもあります。
10回以上通う参加者が感じていること
家具を作っているのではなく時間を積み重ねている
レジンテーブルは家具です。
しかし製作体験は「家具制作」では終わりません。
流し込み、硬化、荒削り、研磨、仕上げという分割された工程があることで、参加者は御所市に繰り返し訪れることになります。
効率だけを求めれば一気に完成させることも可能です。
しかしあえて工程を分ける設計にしているのは、時間を味わってほしいからです。町の空気、工房の匂い、ランチの時間、季節の変化。10回以上通う参加者様は、御所市の変化とともに自分の作品を育てています。
完成したテーブルを見るたびに、制作日の記憶がよみがえります。これは物ではなく「体験の層」を所有するということです。
自分で作ったからこそ一生使える
既製品は壊れれば買い替えます。
しかし自分で作ったテーブルは違います。
傷が入っても、艶が落ちても、「また研磨すればいい」と考えられます。無垢材とレジンは再研磨が可能です。つまりメンテナンスできる家具です。

参加者様が10回以上通う背景には、この“自分で育てられる家具”という価値があります。暮らしの中で経年変化が起こるたびに、工房での記憶が重なります。
家具を所有するのではなく、時間を更新していく感覚。それがレジンテーブル製作体験の持続性を生み出しています。
御所市に通うという選択
観光ではなく滞在という感覚
御所市は大きな観光地ではありません。しかし滞在する町です。
急がず、会話をし、食事を味わい、季節を感じる場所です。10回以上訪れている参加者様は、町の変化に気づきます。
桜が咲く時期、夏の湿度、秋の空気、冬の澄んだ光。制作と同時に、町の時間も体験しています。単なるワークショップ参加ではなく、御所市との関係性を築いているのです。
関係人口としてのつながり
何度も足を運ぶことで、カフェの店主と顔なじみになり、道を覚え、町の話題を共有します。
これは観光客ではなく“関係人口”としての関わりです。レジンテーブル製作体験は、家具制作を入口にしながら、地域との接点を自然に生み出す仕組みです。
完成したテーブルの価値はもちろんですが、御所市との関係性こそが長く続く理由になります。
よくある質問
- Qレジンテーブル製作体験は何回通う必要がありますか?
- A
基本構成は全4回です。流し込みから仕上げまで工程ごとに分かれています。ただし一度で終わる体験ではなく、作品づくりに魅力を感じた方は複数回参加されることもあります。実際に10回以上通われている方もおり、制作を重ねることでデザインの幅が広がります。
- Q初心者でも10回以上続けられますか?
- A
経験の有無は関係ありません。工程は段階的に進み、工具の扱いも丁寧にサポートします。続けられる理由は難易度ではなく“楽しいから”です。研磨によって現れる透明感や木の表情が、次の作品を作りたくなる原動力になります。
- Q完成後のメンテナンスは可能ですか?
- A
可能です。無垢材とレジンは再研磨や再塗装ができます。自分で作ったテーブルだからこそ、メンテナンスにも前向きになれます。長く使い続けられることが製作体験の大きな価値です。



