黒は「塗る」ものではなく「引き出す」もの
レジンテーブルと聞くと、青や透明感のあるカラーを思い浮かべる方が多いと思います。
ですが、僕が個人的に「最も贅沢だ」と感じているのは、ブラックウォルナットにブラックのレジンを合わせた組み合わせです。
一見するとシンプル。
でも実際に目の前にすると、その印象はまったく違います。
木の深い褐色と、レジンの黒が重なり合うことで、ただの黒ではない「奥行き」が生まれるんです。
これは塗装では絶対に出せない質感です。
素材そのものが持つ色を引き出した結果としての“黒”。
だからこそ、時間が経っても飽きません。
ブラックウォルナットという素材の強さ
なぜブラックウォルナットなのか
ブラックウォルナットは、無垢材の中でもトップクラスに人気のある樹種です。
理由はシンプルで、「高級感」と「扱いやすさ」のバランスが非常に良いからです。
- 色味が落ち着いている
- 経年変化が美しい
- どんな空間にも合わせやすい
この3点が揃っている木は、実はそこまで多くありません。

特に、ブラックレジンと組み合わせたときに一番相性が良いのがこのウォルナットです。
杢目が主張しすぎないから成立する
ポプラやトチのように杢が強い木に黒レジンを入れると、どうしても情報量が多くなりすぎます。
一方でブラックウォルナットは、適度に落ち着いた杢目。
だからこそ、レジンと競合せずに「全体としての美しさ」が成立します。
ここは意外と重要なポイントです。
ブラックレジンが生む“余白”
あえて目立たせないという設計
ブラックレジンの面白いところは、「主役にならないこと」です。
青やクリアはどうしても目を引きます。
ですがブラックは違います。
木を引き立てるための背景になる。
この設計ができると、テーブル全体の完成度が一段上がります。
光の当たり方で表情が変わる
完全な黒ではなく、光の当たり方によってほんのり反射する。
この微妙なニュアンスが、空間の中での存在感を変えます。

昼と夜で印象が変わる家具って、実はかなり贅沢です。
正直、万人向けではない
派手さを求める人には向かない
ブラックウォルナット×ブラックレジンは、分かりやすい「映え」はありません。
- 写真で派手に見せたい
- 一目でインパクトを出したい
こういうニーズには正直向いていません。
でも「長く使う人」には刺さる
逆に言えば、
- 飽きずに使いたい
- 空間に馴染ませたい
- 素材そのものを楽しみたい
こういう人には、かなり刺さります。
実際にオーダーされる方も、このタイプの方が多いです。
フルオーダーでしか成立しない理由
同じものは二度と作れない
ブラックウォルナットは一本一本表情が違います。
そこにレジンを流し込むので、完全な一点ものになります。
つまり「カタログから選ぶ」という考え方が通用しません。
木材選びがすべて
正直に言うと、完成の8割は木材選びで決まります。
- 割れの入り方
- 耳の形状
- 杢の出方
ここをどう判断するかで、仕上がりが大きく変わります。
だからこそ、現物を見ながら決める体験に価値があります。
制作体験という選択
作ることでしか分からないことがある
エコロキアでは、フルオーダーだけでなく制作体験も行っています。
実際にやってみると分かりますが、レジンテーブルは思っているよりも繊細です。
・気泡との戦い
・温度管理
・流し込みのタイミング
これらを自分の手で体験すると、完成したテーブルへの愛着が全く変わります。
「買う」よりも「関わる」
完成品を買うのももちろん良いです。
でも、自分で関わったテーブルは別物です。
多少のクセや個性すら、愛着に変わります。
ここが、この体験の本質です。


