関東の飲食店様よりご依頼いただいた、海を感じるオーダーメイド作品
エコロキアでは、全国各地のお客様からレジンテーブルのオーダーを承っております。今回は、関東にある飲食店様よりご依頼いただいた、ポプラ材を使用したオリジナルレジンテーブルの制作に取り掛かりました。
今回のレジンテーブルのテーマは、「砂浜と海」。
ポプラの無垢材を“陸地”に見立て、レジン部分にはアクアブルーの透明レジンを流し込むことで、海を表現。さらにその中に、砂や小さな貝殻、魚や宝箱などのミニチュアフィギュアを封入して、まるで海中をのぞき込んでいるかのような世界観をつくり上げるという、遊び心あふれるオーダーです。
本日は型枠づくりとポプラ材の準備から
本日の作業は、制作の第1ステップとなる「型枠づくり」と、使用するポプラ材の選別でした。





ポプラはエコロキアの倉庫にも多数在庫があり、比較的軽量で加工しやすく、レジンとの相性も良い樹種です。やわらかく、やさしい色合いを持っているため、アクアブルーのレジンと合わせると、非常にさわやかで柔らかな印象に仕上がります。
今回ご依頼いただいたデザインでは、ポプラの無垢材を“砂浜側”に見立てるため、あえて自然な輪郭の木材を使用することにしました。つまり、機械でまっすぐカットされた木ではなく、木が生えていた時の“耳付き”の状態のまま残しているものです。
そのため、材には樹皮(バーク)が残っているのですが、レジンとの接着性や耐久性を考えると、そのままでは使えません。地味ではありますが、本日はこの樹皮を手作業で丁寧に剥がす作業に集中しました。
地味だけど重要な“樹皮剥ぎ”
樹皮の剥離は見た目以上に手間がかかる工程です。樹皮が完全に乾燥しているとバリバリと割れて剥がれやすいのですが、部分的に湿気を含んでいると、ナイフやスクレーパーを使って慎重に削り取らなければなりません。

樹皮をきれいに剥いでおくことで、レジンとの接着がスムーズになり、完成後の割れや浮きのリスクも減らすことができます。
また、ポプラ材は節の形や木目の流れに個性があるため、使う方向や位置によってテーブルの印象が大きく変わります。今回は“海に面した砂浜”というコンセプトに合わせて、波打ち際のように見える自然なカーブを持った板を選定しました。

宝箱や魚のフィギュアも封入予定
このテーブルの最大のポイントは、レジン部分に封入する“演出アイテム”の数々。ご依頼いただいたお客様からは、以下のような素材の封入を希望されています。
- 粒状の砂(できる限り天然素材を使用)
- 小さな貝殻(形の揃ったミニサイズ)
- 海を泳ぐ小魚のフィギュア
- 小さな宝箱のミニチュア
これらは比重が軽いものが多いため、レジンに封入する際には浮き上がりや偏りを防ぐために、何層かに分けてレジンを流し込む“多層注入”の方法を採用する予定です。
封入位置も慎重に設計する必要があるため、注入工程ではイメージスケッチや模型を参考にしながら、1層ごとに硬化を確認しつつ進めていきます。
完成が楽しみな、海の中を閉じ込めたようなレジンテーブル
今回のレジンテーブルは、まさに「遊び心」と「アート」が融合した1台。飲食店という空間で、お客様の目を引くテーブルになることは間違いありません。
ご来店されたお客様がテーブルを見て「わぁ!」と感動していただけるような、そんな体験も含めてレジンテーブルは“空間づくりの主役”になります。
制作の進行状況については、今後もブログやSNSでご紹介していきます。完成まではまだしばらくかかりますが、その過程も含めて楽しんでいただければ幸いです。
世界にひとつだけのレジンテーブルを、あなたのお店に
今後もエコロキアでは、皆さまのご要望に合わせた自由な発想のレジンテーブルを制作してまいります。
「こんなデザインは可能ですか?」「お店のコンセプトに合わせて作れますか?」など、どんなご相談でもお気軽にお寄せください。
世界にひとつだけのテーブル、一緒に作りましょう。完成をどうぞお楽しみに!