レジンで「水の流れ」をつくる。ケヤキと清流を表現した装飾看板の制作

ケヤキ材の間を流れる川をイメージしたレジン作品|装飾看板の全体デザイン 納品事例
木の自然な形状を活かしながら、レジンで水の動きを表現した一点ものの装飾作品です。

レジンと木材を組み合わせた作品は、一般的には「リバーテーブル」と呼ばれることが多く、木と木の間にレジンを流し込むことで川のような表現を作るデザインが人気です。

しかし今回制作したのはテーブルではなく、ケヤキ材とレジンを組み合わせた装飾看板。

ご依頼内容はとてもシンプルで、
「ケヤキの木の間を清流が流れているようなデザイン」

この一言でした。

言葉にするととても美しいイメージですが、実際にレジンで“水の流れ”を表現するとなると、意外なほど難しいテーマです。

透明なレジンを流すだけでは、ただの透明な樹脂になってしまう。
ラインを描きすぎると、逆に人工的な模様になってしまう。

今回はそんな試行錯誤の中で完成した、水の流れを表現したレジン装飾看板の制作についてご紹介します。

レジンで水を表現する難しさ

「透明=水」ではないという違和感

レジンテーブルはよく「リバーテーブル」と呼ばれますが、実際のところ多くの作品は透明なレジンを流しているだけのケースが多く、必ずしも“水の流れ”を表現しているわけではありません。

もちろん透明なレジンも美しいのですが、今回のテーマは「清流」。

つまり、ただの透明な樹脂ではなく、水が流れているように見えることが求められます。

実際の川の水を思い浮かべると、完全な透明ではなく、
光の反射
水の深さ
流れの揺らぎ
川底の色

などが複雑に重なり合っています。

そのため今回の制作では、「透明なレジン」だけでなく、ほんのわずかな水色のニュアンスをどう入れるかが大きなポイントになりました。

色を入れすぎると水ではなくなり、
入れなさすぎると表情が出ない。

このバランスを探る作業が、今回の作品の一番難しい部分だったかもしれません。

ラインを描かない水の流れ

水の流れを表現しようとすると、ついラインや模様を描きたくなります。

しかし実際の水は、決して綺麗な線で流れているわけではありません。

むしろ、
ゆらぎ
にじみ
光の反射

といった曖昧な表情が重なっているものです。

ケヤキの木目とレジンで表現した川の流れ|レジン看板の斜めアングル
ケヤキの自然な木目とレジンを組み合わせることで、木の間を水が流れているような表情をつくりました。

そこで今回の制作では、はっきりとしたラインを作るのではなく、
レジンの流れ
色の重なり
透明感の差

といった要素を組み合わせることで、自然な水の動きを表現することを意識しました。

結果として、見る角度や光の当たり方によって表情が変わる、まるで本当に水が流れているような表現が生まれました。

ケヤキとレジンが生み出す自然の景色

ケヤキの木目がつくる「川岸」

今回使用したのは、日本でも人気の高い木材であるケヤキ。

ケヤキは木目の表情が非常に豊かで、力強さと繊細さの両方を持つ素材です。今回の作品では、このケヤキの自然な木目を川岸の景色として活かしています。

木目の流れは人工的に作れるものではなく、木が長い年月をかけて成長する中で生まれたもの。

その自然なラインが、まるで川の地形のような表情をつくり、そこにレジンの清流が重なることで、自然の風景を切り取ったような作品になりました。
人工素材であるレジンと、自然素材である木材。この対比こそが、レジン作品の面白さなのかもしれません。

平面にとらわれないレジン表現

通常のレジンテーブルは、テーブルとして使うため、完全な平面で仕上げる必要があります。
しかし今回制作したのは装飾看板。
つまり、テーブルのように完全な平面である必要はありません。

そこで今回は、レジンをただ流すだけではなく、

削る、
彫る、
盛る、
磨く、

といった工程を組み合わせることで、水の立体的な流れを表現しました。
この立体感が生まれることで、光の当たり方によって水の表情が変わり、よりリアルな流れの印象を作ることができました。

レジンで水の流れを表現したケヤキ製装飾看板|立体的な清流デザイン
レジンの透明感と淡い水色を重ねることで、水の流れを感じる表情を作り出しています。

レジン作品は平面だけではなく、立体的な表現ができる素材でもあるのです。

レジンはテーブルだけではない

看板やオブジェにも広がる可能性

レジンと木材を組み合わせた作品というと、どうしても「レジンテーブル」のイメージが強いかもしれません。もちろんレジンテーブルは非常に魅力的な家具ですが、レジンの表現はそれだけにとどまりません。

今回のような装飾看板をはじめ、

  • 店舗サイン
  • オブジェ
  • インテリアパネル
  • ディスプレイ

など、さまざまな用途で活用することができます。
特に木材とレジンの組み合わせは、既製品ではなかなか作れない一点ものの作品になるため、店舗や空間の個性を表現するアイテムとしても人気があります。

木材を知っているからできるレジン作品

レジン作品を制作する上で、意外と重要になるのが木材の知識です。
木材はそれぞれ性質が異なり、

乾燥状態
油分
硬さ
木目

などによって仕上がりも変わります。

レジンだけを見るのではなく、木材の特性を理解して組み合わせることで、より自然で美しい作品になります。

エコロキアでは無垢フローリングなどを扱っているため、木材を扱う機会が多く、こうしたレジン作品でも木の表情を活かしたデザインを意識しています。

よくある質問

Q
レジンで水の流れを表現するのは難しいのでしょうか?
A

はい、実際にはかなり難しい表現の一つです。単に透明なレジンを流すだけでは水の流れには見えず、色の重なりや透明度、光の反射などを考えながら制作する必要があります。特に自然な流れを作るためには、はっきりとした模様を描くのではなく、レジンの流動性や色のグラデーションを活かすことが重要になります。

Q
レジン作品はテーブル以外にも作れますか?
A

もちろん可能です。レジンは家具だけでなく、装飾看板、アートパネル、オブジェ、インテリアなど幅広い用途で制作できます。特に木材と組み合わせることで、自然素材の魅力とレジンの透明感を同時に楽しめる作品になります。

Q
木材はどんな種類でもレジンと組み合わせられますか?
A

基本的には多くの木材と組み合わせることが可能ですが、木材の乾燥状態や油分、硬さによって仕上がりや加工方法が変わることがあります。そのため、レジン作品を制作する際には木材の特性を理解していることがとても重要になります。