ワークショップポプラレジンテーブル作品集樹種

ポプラ材がつなぐご縁。岐阜県から訪れた工務店オーナーとレジンテーブル制作体験

レジンテーブル制作体験で選ばれた2枚の個性的なポプラ材を型枠に収め、クランプで固定している様子。木肌のコブや凹凸が際立つ。 ワークショップ
型枠に収めた2枚のポプラ材。自然の造形をそのまま活かし、ここからブルーのレジンで“深さ”を表現していきます。

岐阜県からレジンテーブル制作体験へ|工務店オーナーとの出会い

岐阜市からのご参加と工務店ならではの視点

今回エコロキアのレジンテーブル制作体験ワークショップにお越しいただいたのは、岐阜県岐阜市で工務店を営まれているお客様でした。ものづくりに深く関わるお仕事をされている方だからこそ、木材を見る目が鋭く、初めてのレジンテーブルづくりにもすぐに意識が馴染んでいく印象がありました。
年齢が近く、学年が僕よりひとつ上ということもあり会話も自然に弾み、まるで同業の仲間が遊びに来てくれたような感覚でした。レジンテーブル制作体験は、ただ作業をこなすだけではなく、“参加者の背景が作品に反映される”のも醍醐味のひとつです。
特に工務店の方のように建築・設計に携わる方は、木材の選び方や配置、仕上がりのイメージの描き方がとても的確で、こちらとしても刺激を受けます。このような専門性の高い参加者の方が遠方から足を運んでくださることは、エコロキアにとっても大きな喜びであり、ワークショップそのものの価値を高めてくださっています。

初対面でも自然に生まれるコミュニケーション

レジンテーブル制作体験では、最初の木材選びからレジン色の相談まで、参加者の方と一緒に作品をデザインしていくため、自然と深いコミュニケーションが生まれます。今回も、ポプラ材を手に取りながら「この部分の木目が良いですね」「この凹凸をどう活かしましょうか?」といった対話が続き、気づけばお互いの仕事観や価値観にも話題が広がりました。ワークショップは作業工程だけを見ると木材の固定やシーリング、レジン流し込みなど専門的ですが、もっとも本質的なのは“つくる相手と共に時間を過ごす”ことです。
話しながら手を動かすことで空気が柔らかくなり、参加者が本当に楽しんでくださっていることが伝わってきます。遠方から来てくださった方と、作品を通して距離が一気に縮まる。この一体感こそ、このワークショップの魅力そのものだと改めて感じました。

ポプラ材の魅力を最大限に引き出す木材選び

個性豊かなポプラ材の造形美

今回使用したポプラ材は、非常に個性的なコブと複雑なうねりを持つ、まさに“表情の豊かさが特徴”の素材です。ポプラはレジンテーブルとの相性が良く、自然がつくり出した地形のような凹凸がレジンによって際立ち、唯一無二の作品に仕上がっていきます。

参加者が刷毛でポプラ材の表面にシーリングを行っている様子。凹凸の深さや木目の複雑さが強調されている。
レジン流し込み前に欠かせないシーリング工程。木がレジンを吸い込まないよう丁寧に表面処理をしていきます。

通常の平滑な材では出せない奥行き感があり、今回も2枚のポプラを組み合わせることで峡谷のような形状が生まれました。この空間にブルー系のレジンを流し込むことで“深海”のような景色になることは、木材を並べた瞬間にすぐに想像できるほど魅力的でした。木材選びの時間は、テーブルの完成イメージが最も鮮明に浮かぶ工程であり、参加者の方と一緒に「この形をどう活かすか?」を考えることはとても楽しい瞬間です。ポプラ材は写真で見るより実物の迫力が格段に違うため、ワークショップに来られた方が驚かれることも多く、その自然美が作品に深みを与えてくれます。

2枚のポプラが“作品の地形”をつくる

ポプラ材は1枚でも力強い存在感がありますが、今回のように2枚の板を組み合わせると、さらに立体的な“地形”が立ち上がります。今回のレジンテーブル制作では、その2枚がまるで地層と地層が向かい合うように配置され、レジンが流れ込む中央部分に自然なリズムが生まれました。これは人工的に作ろうとしても決して再現できない、自然そのものの造形です。特にコブの盛り上がりや凹凸の深さは、ポプラ材らしい躍動感を持ち、レジンの透明感と重なることで“深さのある景色”を演出します。この地形をどう見せるかを参加者の方と一緒に考え、「今回はブルーを中心にグラデーションで深みをつける」方向性が決まりました。素材そのものが語りかけてくるため、木材に合わせてデザインを決める楽しさがあります。テーブルはインテリアでありながら、一枚のアート作品になる。ポプラ材はそのポテンシャルを存分に発揮してくれる素材です。

型枠づくりと下準備がレジンテーブルの仕上がりを決める

精密な型枠と位置決めで作品の骨格をつくる

木材が決まった後は、テーブルの完成を左右する型枠づくりに入ります。型枠とは、レジンが流れ出さないように木材を固定する“器”のようなもので、ここでの精度が作品の出来栄えを大きく左右します。今回もポプラ材の複雑な造形に合わせて位置を決め、クランプを使ってしっかり固定していきました。この段階では、木材の角度、レジンが流れ込む方向、中央の空間の広がり方など、細かい調整が必要になります。

広いアトリエで大型のポプラ材を型枠にセットし、クランプで固定した状態を上から撮影した様子。奥には別の制作中テーブルも見える。
岐阜県からお越しいただいた参加者さまの作品。大きなポプラ材を丁寧に配置し、デザインの輪郭が少しずつ見えてきました。

特にポプラ材は凹凸が大きいため、わずかな角度の違いでレジンの表情が変わることも多く、参加者の方と一緒に「この角度だと光の入り方がいいですね」と相談しながら進めていきました。アトリエの光がポプラの断面に差し込み、すでに完成したかのような雰囲気を醸し出しており、型枠の段階からワクワクが高まる瞬間です。

美しいレジンの発色を実現するシーリング作業

型枠が完成したら、次は木材表面のシーリング作業に入ります。これはレジンを流し込む前に木材へ液を吸い込ませないための重要な工程で、仕上がりの透明感や発色に大きな影響を与えます。刷毛を使って表面にシーラーを丁寧に塗り込んでいくと、ポプラ材の木目がふわりと浮き上がり、表情がより鮮明になっていきます。この段階で初めて“木の持つ本当の色”が見えてくることも多く、参加者の方も「こんなに変わるんですね」と驚かれていました。シーリングをしないとレジンが深く吸い込まれて色ムラや気泡が出る原因になるため、美しい仕上げを目指すうえでは欠かせないプロセスです。丁寧な下準備こそ、作品に品格を生む最も大切な部分。参加者の方にも職人としての感覚があり、作業の細かい部分にも興味を持ってくださったのが印象的でした。

ブルーの深海を表現するレジンデザインの打ち合わせ

ブルー系グラデーションでつくる奥行きのある景色

今回のレジンテーブルでは、レジンの色をブルー系でまとめ、中央に向かって深くなるグラデーションを採用することにしました。ポプラ材の地形に深みがあるため、ブルーの層が重なることで“深海のような世界観”が自然に生まれます。レジンの色味は、単純な青ではなく、透明感のあるライトブルー、深いブルー、ターコイズなどを混ぜて、光が差し込んだ時の層の見え方まで考えながら調整します。完成後のテーブルが置かれる空間の雰囲気、照明の色、天板のサイズを踏まえつつ「どこまで深く見せるか?」を参加者の方と話し合い、作品のコンセプトを固めていきました。レジンの色は作品の印象を大きく左右するため、この打ち合わせの時間はワークショップの中でも特に重要です。

自然の造形に合わせたレジンの流れをデザイン

木材の形に合わせてレジンの流れ方をデザインすることで、作品に躍動感が生まれます。今回のポプラ材は特に凹凸が強く、レジンが流れ込むと地形をなぞるように動き、自然がつくり出した景色を際立たせてくれます。ワークショップでは単なる色付けではなく、透明度の高い部分と濃色部分のバランス、光が抜ける方向、層の重なりを考えながらレジンの動きを設計します。ブルー系のグラデーションは難易度が高いぶん、成功したときの仕上がりは圧倒的に美しく、“水の深さ”を表現するには最も適した方法です。この計画段階で参加者の方が描くイメージと、木材が持つ個性がひとつに重なり、作品としての方向性が決まっていきます。レジンテーブルは、木とレジンの組み合わせを超えて、アート作品として完成していくのです。

次回の流し込み工程に向けた期待とワクワク

レジン調色から流し込みまで、最も作品が動く瞬間へ

今回のワークショップの工程は、型枠づくりとシーリングまで完了しましたが、次回はいよいよ作品の核心となる調色と流し込みに進みます。レジンの流し込みは、“テーブルの景色が動き出す瞬間”ともいえる工程で、最初の一滴が落ちた瞬間からレジンがゆっくり流れ広がっていく様子は、何度見ても感動があります。参加者の方も「これが一番楽しみです」とおっしゃっており、僕自身もどんな深さと広がりが生まれるのか今から非常に楽しみです。グラデーションのバランス、透明度、層の重なりなど、調色は繊細な作業ですが、その分コントロールできた時の達成感は大きく、作品の仕上がりも格段に美しくなります。次回の工程で、今回のポプラ材がどんな“世界”を見せてくれるのか、ぜひ楽しみにしていてください。

岐阜からのご参加への感謝と作品への期待

遠方の岐阜から時間をかけてお越しいただき、本当にありがたいことだと感じています。レジンテーブル制作体験は、単に家具をつくるだけではなく、“参加者自身の思いがこもる作品をつくる場”でもあります。今回のようにお仕事で木や家づくりに関わっている方が参加されることで、こちらも学ばせていただくことが多く、制作体験そのものがさらに豊かな時間になります。完成したテーブルはきっと日々の暮らしや店舗のインテリアとして特別な存在になるはずです。次回の流し込み工程では、今日積み重ねた準備が一気に作品へと形を変えていきます。岐阜からの熱意を受け止めながら、最高の一枚を一緒につくっていきたいと思います。

手を動かし、木に触れ、心が整う時間を。

手を動かし、木に触れ、目の前の素材と静かに向き合う時間──。
レジンテーブル制作体験は、忙しい日常から少し離れ、自分の“感覚”を取り戻す特別なひとときです。
ポプラやウォルナットなど個性豊かな無垢材を選び、レジンの色を混ぜ、世界にひとつだけの景色をつくる。
その過程は、まるで心の深呼吸のようにゆっくりと整っていきます。
完成するテーブルは、あなたが手を動かした時間そのもの。
ぜひ、ものづくりの喜びと静かな没入感を体験してみませんか?

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