新入荷した2枚のメープルが放つ、ただならぬ存在感
同じ樹種でも、まったく違う表情を持つ2枚
今回エコロキアに新たに入荷したのは、どちらもメープル(カエデ / 楓)の無垢板ですが、並べて見ると驚くほど表情が異なります。一枚は95cm × 57cm、もう一枚は116cm × 60cm。
サイズの違いだけでなく、割れの入り方、杢の出方、木目の流れまで、それぞれが明確な個性を持っています。天然木は同じ樹種であっても二つとして同じものはなく、その違いこそが創作の出発点になります。
仕入れた瞬間から始まる「想像の時間」
板を並べた瞬間、頭の中ではすでに完成形のイメージが走り始めます。
デスクにするか、サイドテーブルにするか、レジンを大胆に流すか、あえて静かな仕上げにするか。完成品を見るよりも、こうして磨く前の素材を前にした時間こそが、ものづくりの一番贅沢な瞬間だとエコロキアは考えています。
1枚で完結する、という贅沢な選択
95cm × 57cm|創作と実用を両立するサイズ感
小ぶりな95cm × 57cmのメープルは、デスクやサイドテーブルにちょうど良いサイズです。

ここに透明感のあるレジンが入ったとき、カエデの杢はさらに立体的に浮かび上がります。
大きすぎないからこそ、空間に圧迫感を与えず、木の表情をじっくり楽しめます。縮緬杢(カーリー杢)やキルテッド杢が磨きによって現れれば、日常使いの家具でありながら、まるでアート作品のような存在になります。
116cm × 60cm|2人で囲める、余白のある一枚
もう一枚の116cm × 60cmは、2人がけのダイニングテーブルや、ゆったり使えるワークデスクとして理想的なサイズです。

割れの強さとそのすぐ横に現れる柔らかな杢。
このコントラストこそがレジンテーブルとして完成したときの奥行きを生みます。
中央に走る割れや耳付きのラインは、レジンを流し込むことで立体的な表情を生み、使うたびに視線を惹きつけます。一枚で完結しながらも、しっかりと「作品」と呼べる存在感を持っています。
2枚合わせることで生まれる、まったく別の世界
対になることで強調される個性
この2枚のメープルは、1枚ずつ使っても完成度の高い素材ですが、あえて2枚を組み合わせることで、まったく違う世界が広がります。
割れの位置、木目の流れ、杢の出方が対比となり、一枚では出せないリズムが生まれます。4人掛けのダイニングテーブルとして仕上げれば、家の中心になる存在になるでしょう。
「揃えない」ことで生まれる美しさ
完全に左右対称な板を求める方もいますが、エコロキアではあえて揃いすぎない組み合わせをおすすめすることがあります。
微妙な違いがあるからこそ、視線が流れ、飽きが来ません。2枚のメープルをどう並べ、どこにレジンを入れるか。その選択そのものが、創作の一部になります。
なぜエコロキアは、磨く前の状態で見せるのか
完成品よりも、完成までの時間を大切にしたい
エコロキアでは、これらのメープルを磨き上げた完成品として先に仕上げることはしません。

それでもエコロキアではこの耳付きのラインを大切にします。
自然がつくった形を尊重することが結果的に、唯一無二のテーブルにつながるからです。
それは、一番感動が大きい工程を、使う人から奪ってしまうことになるからです。荒々しい木肌が、磨くことで一気に表情を変える瞬間。その体験こそが、無垢材と向き合う醍醐味です。
素材と対話するための余白を残す
割れ、反り、色ムラ。磨く前の状態には、木の正直な姿がすべて残っています。

けれど、よく見ると木目の揺らぎや光の反射からカエデ特有の縮緬杢(カーリー杢)が静かに姿を現し始めています。
割れや凹凸は欠点ではなく、レジンを受け入れるために生まれた“余白”。
磨き上げた瞬間、この静かな表情が一気に動き出します。
だからこそエコロキアではこの「まだ何者でもない状態」を大切にしています。
完成の感動は、制作体験ワークショップに参加される方のために。
そこからどう仕上げるかを考える時間が、作品への愛着を深めます。エコロキアが磨く前の素材を見せるのは、「完成品を選んでもらう」ためではなく、「素材と対話する時間」を楽しんでもらうためです。
制作体験ワークショップで、この2枚と向き合うという選択
一番おいしい工程を、自分の手で
エコロキアのレジンテーブル制作体験ワークショップでは、素材選びからレジンの流し込み、研磨、仕上げまでを体験できます。この2枚のメープルも、まさにそのために用意された素材です。仕入れた瞬間から磨きたい衝動に駆られますが、それをぐっと抑えているのは、参加者のためです。
「家具を買う」から「作品をつくる」へ
1枚で作品を完成させるのも良し、2枚を組み合わせて大きなテーブルに挑戦するのも良し。正解はありません。

縮緬杢(カーリー杢)が波打つように現れ光を受けて立体的に輝きます。
だからこそこの一番おいしい工程は、ワークショップ参加者のために残しています。
完成したテーブルは、既製品とは比べものにならない愛着を持つ存在になります。この2枚のメープルが、誰かの創作意欲に火をつけ、新しい作品として生まれ変わる。その瞬間を、エコロキアは楽しみにしています。


