フルオーダーだからこそ、すれ違いを防ぐ。
天然木の個性と向き合いながら、理想のレジンテーブルを形にするために
私たちエコロキアでは、フルオーダーでレジンテーブルの制作を承っておりますが、その際にもっとも大切にしているのが「イメージのすり合わせ」です。
なぜなら、レジンテーブルに使用する素材――特に天然木は、同じ樹種であってもひとつとして同じものは存在しません。形状、色合い、節の入り方、杢目(もくめ)の流れや濃淡……それらすべてが自然の造形であり、唯一無二の表情を持っています。
たとえば「ポプラ」という樹種を選ばれた場合でも、丸太のどの部分をスライスするかで見た目が大きく変わります。ある材は柔らかな曲線を描く波のような杢目があり、また別の材は節が多く動きのある模様になっていたりと、まるで別の木のような印象を受けることもあるほどです。
デザインテーマ「砂浜の海岸」にぴったりのポプラ材を厳選
今回、関東の飲食店様より「ポプラ材を使って、まるで砂浜に浮かぶ陸地のようなデザインに仕上げてほしい」といったご要望をいただきました。
ポプラの持つナチュラルで柔らかな風合いは、たしかに自然の風景を表現するのにぴったりの素材です。しかし、だからといってどのポプラ材でもよい、というわけではありません。
エコロキアではポプラ材を多数在庫しておりますが、それぞれに個性的な表情を持っており、木材の形状によってレジンとの割合や構図のバランスも大きく変わってきます。
たとえば、板の中央部分に厚みがあれば、そこが大地のように見え、周囲に流し込むレジンを海に見立てることができます。一方で、木の形が細長く鋭い場合は、まるで半島のようなシルエットに見えるかもしれません。
イメージ違いを防ぐために。木材選びから一緒に
私たちは、こうした天然木の「一期一会」の個性を活かしながら、お客様のご要望に可能な限り寄り添うことを大切にしています。
「届いたテーブルが思っていたものと違った……」
「木の色味が写真と少し違う気がする……」
選んでいただく木材は、どれも私たちが丹念に在庫管理している厳選素材。そのなかから、デザインのイメージやサイズ、構図などに合うものを複数ピックアップし、メールやLINE、オンライン打ち合わせなどを通じて共有させていただきます。
Photoshopで簡易的な完成イメージも作成
また、木材の選定がある程度進んだ段階では、簡易的ではありますがPhotoshopなどを使って完成イメージの合成画像を制作することも可能です。
このようなすれ違いを防ぐため、制作に入る前の段階で、実際に使用予定の木材の写真を撮影し、お客様にご確認いただいております。
レジンの色味、木材の位置や角度、テーブル全体の構図をざっくりとですが視覚的に確認していただくことで、お客様もより安心して制作をお任せいただけるようになります。
この段階で「もう少し木材を寄せたい」「レジンの色を少し濃くしたい」といった微調整も行うことができ、結果的にご満足いただける仕上がりへとつながっていくのです。
フルオーダーの魅力は「世界にひとつ」の体験そのもの
エコロキアのレジンテーブルは、単なる家具ではありません。
それは、お客様の想いと自然素材の美しさ、そして私たち職人の手仕事がひとつに重なり合って生まれる、世界にひとつだけの作品です。
デザインテーマを共有しながら、素材を選び、イメージを重ねていく過程そのものが、フルオーダーの醍醐味であり、制作の楽しみでもあります。
今回のように、「砂浜のような海岸のテーブル」といったテーマがあれば、そこに必要な木材の表情や、レジンカラーの濃淡、配置のバランスなどを一緒に考えていくことができます。
最後に|木の個性に寄り添い、あなたの理想をかたちにします
天然木という素材は、どれも違う表情を持っていて、ときに扱いづらさを感じることもあります。しかし、だからこそその手間と向き合う価値があります。
イメージのすり合わせを重ねながら、一枚の木の中に「あなたらしさ」を映し出していくこと。
それがエコロキアのフルオーダーにおける、最大のこだわりです。
レジンテーブルを通して、あなたの感性と自然の美しさが共鳴する一台を、ぜひご一緒につくりあげましょう。