唯一無二のレジンテーブルを、丁寧な手仕事で
エコロキアでは、お客様からご依頼を受けてフルオーダーのレジンテーブルを一つひとつ手作業で制作しています。今回制作中なのは、モンキーポッド材にアクアブルーのレジンを組み合わせた特別な一台。
海を思わせる透明感のあるブルーに、ほんのりとグリーンを混ぜたような色味は、まるで南国のラグーンを切り取ったような美しさ。写真でご覧いただいている通り、木材の間に流し込まれたレジンは、まだ硬化途中ではありますが、すでにその幻想的な表情を見せ始めています。
まずは第一層目のレジンを丁寧に流し込み
レジンの色味と特徴について
今回のレジンは「アクアブルー」。青をベースに、ほんの少しグリーンが入っており、クリアで透明感のある質感が特徴です。

型枠に収められている状態ではやや暗く見えますが、完成後に周囲の光を取り込むことで、まるで水中を覗き込んでいるかのような奥行きと深みを感じさせます。
木材との相性が抜群なモンキーポッド
ベースに使用しているのは、個性的な杢目(もくめ)と濃淡のある表情で人気の高い「モンキーポッド」。その荒々しくも温かみのある質感と、涼やかなアクアブルーのコントラストが調和し、自然とモダンが融合した唯一無二のデザインになります。
完成までには3週間以上。焦らずじっくりと
第一層目の硬化に約1週間
レジンは完全に硬化するまで約1週間を要します。この期間をしっかり設けることで、硬化不良によるひび割れや白濁を防ぎ、透明感のある美しい仕上がりへと導きます。
仕上げ用レジンの再注入
最初の層が完全に硬化した後、表面の研磨を軽く行い、次に仕上げ用のレジンを再び流し込みます。この工程は、光沢や滑らかさ、触感を決める最も重要なステップ。
最終仕上げ層が均一に硬化することで、まるでガラスのような透明感を実現します。
再度硬化、フレームから取り外しへ
仕上げ用のレジンも、同じく1週間程度の硬化期間が必要です。硬化完了後、外枠を取り外し、テーブル全体を切り出して整形します。これにより、レジンのはみ出しや余分なバリ(角)を削ぎ落とし、製品としての輪郭が整います。
研磨こそが、透明感を引き出す最終工程
粗削りから始まり、細やかな研磨へ
フレームから取り外したら、まずは粗削りで不要な部分をカットし、全体を平滑に整えます。その後、番手を上げながらサンダーで研磨を繰り返し、最終的には鏡面仕上げに近い滑らかさを目指します。
手間をかけた分だけ、美しさが際立つ
この研磨工程こそが、レジンテーブルにとって最も重要な仕上げ。均一な光沢感やレジン内部の透明感は、時間と丁寧な作業の積み重ねによって初めて得られるものです。
まさに「時間を味方にした美しさ」といえます。
レジンテーブルは“完成品”だけが価値じゃない
レジンテーブルというと、完成した商品の美しさに目が行きがちですが、実は制作工程そのものが大きな魅力です。1層目の硬化、2層目の仕上げ注入、整形、研磨——この一つひとつの工程に木工職人の技術と感性が注がれています。工業製品には出せない、クラフトの温もりと自然の風合い。
フルオーダーだからこそ、お客様の「こうしたい」という想いを形にし、“ストーリーを持った家具”として暮らしに寄り添う存在になります。
エコロキアのフルオーダー制作について
エコロキアでは、以下のような形でフルオーダーのレジンテーブル制作を承っております
モンキーポッド・オーク・ブラックウォルナットなど多彩な樹種対応 カラーリング(レジンの色味)も自由に指定可能 サイズオーダー・脚のデザインも相談可 ワークショップで自分で作る体験もOK!
価格帯や納期の目安はシミュレーションページをご活用ください。
現在は奈良アトリエで実物のご見学も可能ですので、興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。
【エコロキア家具 レジンテーブル公式サイト】
制作過程を見てから購入を検討したい方も、ぜひ一度足をお運びください。