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レジンテーブルは「作る過程」も価値になる|完成品では得られない体験の話

硬化したレジンの層が重なり合い、木目と金色の顔料が奥行きのある表情を生み出しているレジンテーブル制作途中の様子。 制作体験ワークショップ
一気に進めず、少しずつ層を重ねることで、硬化不良を防ぎながら深みのあるデザインが生まれます。

レジンテーブルは「完成品」を買う家具ではない

完成した瞬間だけを切り取ると、半分しか見えていない

レジンテーブルというと、多くの人が完成した美しい写真を思い浮かべます。
木とレジンが一体となり、光を透過し、まるでアートのような存在感を放つテーブル。確かに完成形は魅力的です。ただ、それだけを見て「レジンテーブルの価値」だと考えてしまうと、本質の半分しか捉えていないように思います。

実際の制作現場では、完成までに多くの時間と工程が必要です。
特にレジンは、一度に流し込めば終わりという素材ではありません。硬化の速度、温度、厚み、顔料の沈み方など、条件が少しでもずれると、気泡や硬化不良といったトラブルが起きます。そのため、何度も層を分け、状態を確認しながら進める必要があります。この「進めない時間」こそが、レジンテーブルの価値を形づくる重要な要素なのです。

レジンは「急ぐと失敗する素材」

レジンは非常に正直な素材です。急げば急いだ分だけ、結果に現れます。
一気に厚く流し込めば内部に熱がこもり、白濁や硬化不良が起こることもあります。逆に、時間をかけて薄く何層も重ねていくと、透明感や奥行きのある表情が生まれます。

完成品だけを見ると分かりにくいのですが、実はレジンテーブルの美しさは「どれだけ我慢したか」で決まる部分が大きいのです。作り手が手を止め、待ち、観察する。その積み重ねが、最終的な仕上がりに反映されます。

時間を重ねることでしか生まれない表情がある

層を重ねることで生まれる「奥行き」

今回の制作体験でも、レジンの流し込みはすでに3回目を迎えています。

ゴールドの顔料を控えめに散りばめながら、少しずつ層を重ねていく工程です。写真では下地の合板の色に紛れて分かりにくいのですが、肉眼で見ると、レジンの中に金色の「流れ」が静かに漂っているのが分かります。

この奥行きは、1回の流し込みでは決して生まれません。時間をかけ、層を分けるからこそ、光の入り方や反射の仕方に差が生まれ、見る角度によって表情が変わるテーブルになります。

通う時間も含めて「作品になる」

このレジンテーブルを制作している制作体験に参加されている方は、岐阜県から片道4時間近くかけて何度も通われています。レジンの硬化を待ち、次の層を流し込み、また待つ。その繰り返しです。効率だけを考えれば、決して合理的とは言えません。

合板で組んだ型枠の中に、木材とレジンを配置し、複数回に分けてレジンを流し込んでいるレジンテーブル制作途中の全体写真。
片道約4時間かけて通い、レジンの流し込みはすでに3回目。
時間を味方につけた制作が続きます。

それでも、この「通う時間」「待つ時間」「次にどう仕上がるかを想像する時間」が、完成後のテーブルに対する愛着を大きく育てます。出来上がった瞬間だけでなく、そこに至るまでの時間が記憶として刻まれる。それもまた、レジンテーブルの価値の一部です。

「作る過程」があるから、完成後の見え方が変わる

自分で手をかけた部分は、自然と目に入る

完成したレジンテーブルを前にしたとき、制作体験をした人は、必ず同じところを見ます。「この流れは、あのとき調整した部分だ」「この色の溜まりは、2層目で少し迷ったところだ」。そうした記憶が、テーブルの表情と結びつきます。

これは既製品を購入した場合には得られない感覚です。作る過程を知っているからこそ、細部が意味を持ち、単なる模様ではなく「自分の選択の結果」として受け止められるようになります。

完成後も「語れる家具」になる

レジンテーブルは、来客の目を引く家具です。
そして制作体験をしたテーブルは、必ず話題になります。「これは自分で作った」「何回もレジンを流した」「失敗しないように時間をかけた」。そうしたエピソードが自然と付いてきます。

家具でありながら、体験の記憶を内包している。それが、作る過程を経たレジンテーブルの特徴です。

一気に作らないからこそ、失敗を避けられる

レジンの硬化不良は「急ぎすぎ」が原因になる

レジンテーブル制作で最も避けたいのが、硬化不良です。
表面は固まっているのに内部がベタつく、白く濁る、気泡が抜けない。こうしたトラブルの多くは、一度に進めすぎることで起こります。

時間をかけ、層を分けて進めることで、レジンの状態を確認しながら作業できます。結果として、安定した品質につながります。

手間を惜しまないことが、結果的に近道になる

遠回りに見える工程こそが、実は一番確実な方法です。
作業を止める勇気、次の日まで待つ判断。そうした積み重ねが、完成度の高いテーブルを生みます。「作る過程を大切にする」という考え方は、単なる精神論ではなく、品質を守るための合理的な判断でもあります。

レジンテーブルは時間を閉じ込める家具

レジンテーブルは、完成した瞬間だけが価値なのではありません。何度も流し込み、待ち、考え、手を止めた時間。そのすべてが層となって、テーブルの中に閉じ込められます。

ゴールド顔料を散りばめたレジンを流し込み、層を重ねて硬化させている途中のレジンテーブル。木の瘤や杢目の間に、金色の流れが静かに広がっている。
写真では控えめに見えますが、肉眼では金色の流れがはっきりと感じられる上品な仕上がりです。

効率やスピードを求めるなら、完成品を選ぶという方法もあります。ただ、「自分の時間が染み込んだ家具」を求めるのであれば、作る過程を含めてレジンテーブルと向き合うという選択肢もある。その違いを知った上で選ぶことが、後悔しないための第一歩だと思います。

完成品だけでなく、「作る時間」も含めて考えてみませんか

レジンテーブルは、見た目の美しさだけで選ぶこともできます。しかし、素材の特性や工程を知ることで、選び方は大きく変わります。作る過程を体験することで、自分にとって何が大切なのか、完成品に何を求めているのかが整理されます。
制作体験は必須ではありません。ただ、後悔しない選択をするための判断材料として、知っておく価値はあります。作るか、任せるか。その判断をする前に、一度話をしてみるという選択肢もあります。

FAQ|よくある質問

Q
レジンテーブル制作体験は、初心者でも参加できますか?
A

もちろん初心者でも参加できます。
ただし、誰でも簡単に一日で完成する体験ではありません。レジンは扱いを間違えると失敗につながる素材のため、工程ごとに判断や待ち時間が必要になります。手軽さよりも、じっくり作る姿勢が求められる体験だと理解しておくことが重要です。

Q
なぜレジンは何回にも分けて流し込むのですか?
A

一度に厚く流し込むと、内部に熱がこもり硬化不良が起こりやすくなります。層を分けることで温度管理がしやすくなり、透明感や奥行きのある仕上がりにつながります。品質を安定させるために必要な工程です。

Q
制作体験とオーダー制作の違いは何ですか?
A

制作体験は、作る過程そのものを楽しみたい方向けです。
一方、オーダー制作は完成品のクオリティを重視する方向けです。どちらが良い・悪いではなく、「体験を含めたいかどうか」が判断基準になります。

Q
通う回数が多いと負担になりませんか?
A

確かに移動や時間の負担はあります。
ただ、その分、制作に対する理解と愛着が深まるという側面もあります。効率だけで判断せず、体験価値を重視するかどうかで考えると選びやすくなります。

Q
完成までにどれくらい時間がかかりますか?
A

デザインやサイズによりますが、数週間から1か月以上かかるケースもあります。レジンの硬化を待つ時間が必要なため、短期間での完成を前提にするとミスマッチが起こります。

Q
なぜ「売るだけ」ではなく、制作体験を行うのですか?
A

レジンテーブルは素材や工程を理解しないと、完成後のイメージ違いが起こりやすい家具だからです。体験を通じて判断材料を増やすことで、後悔を減らす目的があります。

Q
制作体験は誰に向いていますか?
A

時間をかけて物と向き合うことを楽しめる人に向いています。効率や即決を重視する方よりも、過程を含めて価値と考えられる方に適した選択肢です。