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流れる小川を閉じ込める。ケヤキ×レジンで描く“動きのある看板プレート”

ケヤキ無垢材と透明レジンのコントラストが美しい、流れる水デザインの看板プレート。 制作風景
木の温もりと水の透明感。異なる質感の組み合わせが動きを強調します。

ケヤキとレジンで描く「流れる水」のデザイン

ただ流し込むだけでは生まれない立体感

今回ご依頼いただいたのは、看板として使用されるプレートです。
テーマは「流れる小川」。ケヤキの無垢材の間を、水が今まさに流れているようなデザインをご希望いただきました。レジンテーブルでは川のようなデザインを制作することがありますが、看板プレートという限られたサイズの中で“動き”を出すのは、また別の難しさがあります。

単に透明なレジンを流し込むだけでは、平面的な仕上がりになります。水は本来、層があり、うねりがあり、光を受けて表情を変えます。その立体的な要素をどう再現するかが、今回の制作のポイントでした。

「今、流れている」瞬間を止めるという発想

水の表現で重要なのは、“止まっている水”ではなく、“流れている水”をどう表現するかです。

レジンを彫刻的に加工し、小川の波紋を立体的に表現した看板用プレート。
層を重ね、削り、磨く工程を繰り返すことで、水面の揺らぎを閉じ込めています。

静かな湖ではなく、小川の流れ。流速の差、渦、光の反射。
私たちはレジンを彫り、削り、そして部分的に盛り上げることで、波紋のような凹凸を作っています。硬化前のレジンに動きを加え、硬化後に再度彫りを入れ、さらに透明層を重ねる。この工程を何層も重ねることで、奥行きのある流れを作り出しています。単層では決して出せない立体感です。

レジン表現は「素材」ではなく「技法」

彫る、盛る、削るという三次元表現

レジンは液体素材ですが、完成形は彫刻に近い発想で制作しています。
まずベース層を作り、その上に透明度を変えたレジンを重ねます。

ケヤキ材の間を水が流れるようにデザインしたレジン看板プレート全体像。透明層に奥行きを持たせた造形。
ケヤキの力強い木目と透明なレジンの対比が、水の流れをより際立たせます。

その後、部分的に削り込み、流れのラインを強調します。さらにハイライト部分を盛ることで、水面が光を反射するような効果を作ります。つまり、レジンは“流し込む材料”ではなく、“造形素材”として扱っています。これにより、見る角度によって異なる表情が現れます。

ケヤキとのコントラストが生む臨場感

今回使用しているのはケヤキの無垢材です。力強い木目と赤褐色の色調が特徴で、水の透明感との対比が非常に美しく出ます。
木の温かみと、水の冷たさ。この相反する質感が隣り合うことで、動きがより強調されます。もし柔らかい色味の樹種であれば、ここまでのコントラストは出ません。木材選定も、流れを演出する重要な要素のひとつです。エコロキアが木に精通しているからこそ、素材の段階からデザインを構築できます。

看板プレートという用途への配慮

屋外使用を前提とした耐久設計

看板として使用する以上、見た目だけでは成立しません。
紫外線、雨水、温度変化に耐える設計が必要です。レジンの種類選定、トップコートの仕様、エッジ処理まで考慮しています。水を表現するからといって、実際に水が溜まる形状ではいけません。排水性や経年変化も設計に含めています。アート性と耐久性は両立できますが、そこには技術的配慮が不可欠です。

表現方法は一つではない

今回のように彫りや盛りを多用する方法もあれば、顔料を用いて水の濁りや深みを演出する方法もあります。また、透明層を厚く取り、奥行きを強調する方法もあります。

ケヤキ無垢材の間にレジンで流れる水を表現した看板プレートのアップ。彫りと盛りで立体的な水面を再現。
ただ流し込むのではなく、彫りと盛りを重ねることで“今まさに流れている”水面の動きを表現しています。

レジンは一つの素材ですが、表現技法は無数に存在します。エコロキアでは用途・設置環境・求める世界観に応じて最適な技法を選択しています。