フルオーダーでご発注頂きましたモンキーポッド×アクアブルーのレジンテーブルが間もなく完成します。レジンテーブルをご検討のお客様からよく頂くご質問のひとつが、
「レジンテーブルはなぜそんなに納期がかかるのですか?」
というものです。
実際、家具としては比較的長い納期になることが多く、一般的なもので1ヶ月〜2ヶ月程度かかる場合もあります。
その理由はとてもシンプルでレジンは一度に流して完成するものではないからです。YouTubeやInstagramのストーリーズでレジンをざっと流して簡単であっという間に作っているような動画を見かけますが、実際にはそんな一気にレジンを流し込んだりはできません。
今回はエコロキアで実際に製作しているモンキーポッド×アクアブルーのレジンテーブルを例に、レジンテーブルの制作工程と納期の理由を解説します。
レジンテーブルは一度に作れない家具
レジンテーブルは、木材とレジン(エポキシ樹脂)を組み合わせて作る家具です。しかしレジンには大きな特徴があります。
厚く一度に流すと硬化不良や気泡が発生する
という点です。
そのためレジンテーブルは
- 少しずつ注ぐ
- 完全に硬化するまで待つ
- 次の工程へ進む
という工程を何度も繰り返して作ります。つまりレジンテーブルは「作業時間」よりも「待つ時間」が長い家具とも言えます。
モンキーポッド×アクアブルーレジンの制作工程
今回製作しているレジンテーブルは人気の高い組み合わせモンキーポッド × アクアブルーです。

川のようなデザインになるレジンテーブルの定番スタイルです。実際の制作工程は次のようになります。
型枠を作り下地レジンを注入(1、2日目)
最初に行うのは型枠の制作です。レジンは液体なので流し込むための枠が必要になります。
先ずはこの型枠の四隅にレジンが漏れ出さないようにシリコンコーキングをして一晩硬化を待ちます。そして翌日、中に下地となるレジンを注ぎます。
この工程をおろそかにすると木枠からレジンが漏れだして大変なことになるので非常に重要です。
木材を配置し固定する(2週目)
下地となるレジンがある程度硬化したら、必要なサイズにカットして、耳の部分の樹皮を除去して綺麗に仕上げたモンキーポッドの木材を配置します。

この時点ではまだ木材は完全に固定されていません。そのため浮き上がり防止、気泡防止のために木材表面にもレジンを塗布します。

ここからまた1週間硬化を待ちます。
アクアブルーのレジンを注ぐ(3週目)
いよいよ今回のデザインの中心となるアクアブルーのレジンを注ぎます。しかしここでも一度に流すことはできません。

完全に硬化した後に型枠を外し、研磨と仕上げオイルで最終工程へ進みます。
今回は約20mmの厚みまで注ぎます。
レジンは厚くなるほど硬化熱、気泡、歪み、シワが発生しやすくなるためこの厚みがひとつの目安になります。
クリアレジンを重ねていく(4、5週目)
次に透明なクリアレジンを流します。こちらも1回ではなく、1回に厚さ約20mmを上限に複数回に分けて注ぎます。この工程を行うことで深い透明感が生まれます。

気泡を防ぎながら透明感を出すため、一度に流すことはできません。
レジンテーブル特有のガラスのような奥行きは、この工程で作られます。
木材と同じ高さまでレジンを注ぐ
最終段階では木材の表面と同じ高さまでレジンを注ぎます。ここまでで1か月以上かかっており、ここからさらに完全硬化を待つ必要があります。
硬化後は研磨と仕上げ作業
レジンが完全に硬化したら型枠を外し、裏面を研磨して、オイル仕上げを行います。そして翌日に表面研磨をして、オイル仕上げを行い、さらにオイルの乾燥を待って完成です。
レジンテーブルは時間をかけて作る家具
レジンテーブルは工業製品のように一日で完成する家具ではありません。木材の個性を見ながらレジンを少しずつ流し、完全に硬化するのを待ちながら時間をかけて作る家具です。
その時間こそが、レジンテーブルの透明感と深みを生み出しています。
よくある質問
- Qレジンテーブルは急ぎ対応できますか?
- A
基本的に難しいですが、小型サイズや薄い仕様であれば通常より短縮できる場合があります。ただし品質を優先するため、大幅な短縮は推奨していません。
- Qレジンの色によって納期は変わりますか?
- A
透明や淡色は比較的安定しますが、濃色や特殊カラー、グラデーションや波デザインなどは調整工程が増えるため、わずかに納期が延びる場合があります。
- Qレジンテーブルは途中経過を確認できますか?
- A
製作状況によっては途中写真の共有も可能です。オーダー品のため、工程ごとに確認したい方も多くいらっしゃいます。

