偶然にも同じ素材が選ばれました
お二人とも選んだのはカエデ
レジンテーブル制作体験では、まず数多くの一枚板の中からご自身で木を選んでいただきます。今回、全く別々の日程でご参加いただいたお二人が選ばれたのは、どちらもカエデでした。
カエデは明るく上品な色合いを持ちながら、ときに美しい縮杢が現れる人気樹種です。光の当たり方によって木目が揺らいで見える独特の表情があり、私たちのアトリエでも毎回早い段階で選ばれていきます。
レジンカラーも同じブルー
さらに興味深かったのは、お二人ともブルー系のレジンを選ばれたことでした。

海のような青。
川のような青。
湖のような青。
同じブルーといっても、人によって思い描いている景色はまったく違います。実際に色を作り始めると、透明感のあるブルーから深みのあるブルーへのグラデーションを目指されていました。
同じ木でも同じ木ではありません
天然木にコピーは存在しない
今回使用したカエデは同じ樹種です。しかしよく見ると形も違えば耳の表情も違います。

割れ方も違いますし、縮杢の出方も違います。工業製品であれば同じものを何百個も作れますが、天然木はそうはいきません。一本として同じ木は存在しないのです。
木が先に答えを持っている
レジンテーブル制作体験では、私たちがデザインを決めるのではありません。
まず木を見ます。そして木が持っている形や割れや空洞を観察します。

そのうえで参加者の方が「この形をどう生かしたいか」を考えていきます。だから完成形は人が決めるようでいて、実は木との対話の結果なのかもしれません。
ブルーという色にも個性があります
海を想像する人
ブルーを見て海を連想する方は多くいらっしゃいます。

透明感を重視し、光が差し込む浅瀬のような表現を好まれる傾向があります。レジン量も比較的控えめになり、木そのものの存在感を大切にされることが多いです。
深い水を想像する人
一方で同じブルーでも、深い湖や夜の海をイメージする方もいます。色を濃くし、奥行きを作ろうとされます。
すると同じ木であっても、まったく別の世界観が生まれます。今回のお二人もまさにそうでした。
制作体験で見えるのはセンスではなく価値観
上手い下手ではない
制作体験に参加される前に「センスがないので不安です」と言われる方がいます。
しかし実際にはセンスよりも価値観の方が強く作品に現れます。
どこに色を置くのか。
どこを残すのか。
どこを強調するのか。
その選択にはその人らしさが自然に表れます。
性格が作品に滲む
面白いことに完成した作品を見ると、その方の人柄が少し見えてきます。
大胆な方は大胆に。
繊細な方は繊細に。
慎重な方は慎重に。
レジンテーブルは家具でありながら、どこか自己表現のような側面も持っています。
私たちが制作体験を続ける理由
完成品販売だけでは味わえないこと
もちろんレジンテーブルは完成品として購入することもできます。しかし制作体験には完成品にはない魅力があります。
木を選んだ時間。
色を悩んだ時間。
レジンを流した瞬間の緊張感。
そのすべてがテーブルの物語になります。
何年後も思い出になる
天然木は経年変化します。
色も変わります。
小さな傷も付きます。
それでも制作体験で作ったテーブルは、単なる家具以上の存在になります。

何年後かにその傷を見るたび、「あの日レジンを流したな」と思い出す方も少なくありません。
よくある質問
- Q同じ樹種を選ぶと似たデザインになりますか?
- A
実際にはほとんど同じにはなりません。
天然木は同じ樹種であっても木目、色味、耳の形、割れ方がすべて異なります。さらにレジンの色や配置、透明度、仕上げ方によって印象は大きく変わります。今回のお二人も同じカエデとブルーレジンを選ばれましたが、完成イメージはまったく異なります。レジンテーブルの魅力は「世界に一つ」という言葉ではなく、「その人の判断が形になること」にあると思っています。
- Q色選びで失敗することはありませんか?
- A
もちろん悩まれる方は多いです。
しかし制作体験では色を作る段階から一緒に確認しながら進めます。実際の木に合わせて見ながら調整できるため、想像だけで決めるより失敗は少なくなります。ただし天然木もレジンも光の当たり方によって見え方が変わります。だから私たちは完璧な再現を約束するのではなく、その変化も含めて楽しめる方に向いている体験だと考えています。
- QDIY経験がなくても参加できますか?
- A
ほとんどの参加者の方が未経験です。
木工経験がない方も珍しくありません。実際には技術よりも「どんなテーブルにしたいか」というイメージの方が大切です。私たちは作業を教えることはできますが、どの木に惹かれるか、どの色を選ぶかは参加者ご自身にしか決められません。その部分こそが制作体験の一番面白いところだと思います。


