ハゼノキを選んだ理由
レジンテーブル制作体験では、参加者の方が最初に木を選びます。
人気のある樹種といえばウォルナットやモンキーポッド、最近ではカエデもよく選ばれますが、今回選ばれたのはハゼノキでした。
正直なところ、木材業界でもそれほどメジャーな樹種ではありません。しかし実際に目の前で板を見ると、その理由がよく分かります。

ハゼノキには他の樹種にはない鮮やかな黄色があります。木というより、どこか果実を思わせるような明るさです。
黄色と黒は意外と相性が良い
参加者の方が選んだのはブラックレジン
今回組み合わせたのはラメ入りのブラックレジンでした。ブルーやエメラルドグリーンを選ばれる方も多いのですが、今回は黒。
しかも光の当たり方によってわずかに輝くラメ入りです。打ち合わせの段階では少し重たい印象になるかもしれないと思いました。ところが実際に流し込んでみると全く違いました。
木が主役になる色
黒は派手な色ではありません。だからこそハゼノキの黄色が際立ちます。鮮やかな木肌を引き立てながら、全体を引き締める役割を果たしてくれます。

レジンが主張しすぎず、木が主役になっている。完成に近づくほどそんな印象になっていきました。
同じ作業でも同じ作品にはならない
研磨で表情が変わる
レジンを流して終わりではありません。
硬化後は何時間もかけて研磨を行います。今回も参加者の方ご自身で研磨作業に挑戦していただきました。最初は曇っていた表面が少しずつ透明になり、木目が浮かび上がってくる瞬間は何度見ても面白いものです。

手をかけた量が残る
既製品であれば完成品を買って終わりです。しかし制作体験では、自分で削った時間や迷った時間も作品の一部になります。
同じ材料を使っても、人によって全く違うものになる理由はそこにあります。
ハゼノキという素材の魅力
派手ではないのに記憶に残る
ウォルナットのような高級感とも少し違います。
カエデのような上品さとも違います。
ハゼノキには独特の生命力があります。
黄色い木肌の中に赤みや茶色が混じり、自然が作ったグラデーションを見ることができます。
木は乾燥しても変化を続ける
天然木は工業製品ではありません。
時間が経てば色も変わります。
紫外線によって少し落ち着いた色味になることもあります。
それを劣化と捉えるか、経年変化と捉えるか。
そこが天然木との付き合い方なのだと思います。
完璧を目指さないものづくり
気泡も傷も思い出になる
レジンテーブル制作体験では、時々小さな気泡が残ることがあります。木の割れが想定より大きかったり、研磨で苦労することもあります。ですが、それを失敗として消し去るのではなく、その人だけの痕跡として受け入れる方が多いように感じます。
自分で作ったという価値
私たちが販売しているレジンテーブルよりも、完成度だけで言えば上の作品はたくさんあります。それでも制作体験で作られたテーブルには別の価値があります。
それは「自分で作った」という事実です。
家具ではなく記憶に近いのかもしれません。
よくある質問
- Qレジンテーブル制作体験に木工経験は必要ですか?
- A
必要ありません。
実際に参加される方のほとんどは未経験です。木選びからレジンの色決め、流し込み、研磨までサポートしながら進めます。むしろ経験がない方の方が自由な発想で面白い作品を作られることもあります。大切なのは技術ではなく、「どんなテーブルを作りたいか」というイメージです。
- Qブラックレジンは重たい印象になりませんか?
- A
組み合わせる木によります。
今回のようなハゼノキやカエデなど明るい色の木と合わせると、むしろ木の魅力を引き立ててくれます。ブルーやグリーンのような華やかさはありませんが、落ち着いた高級感があります。実際に完成すると想像以上に上品な印象になることが多いです。
- Q完成までどれくらいかかりますか?
- A
サイズにもよりますが、数週間から1か月程度を目安にしています。
レジンの硬化時間が必要なため、その日のうちに持ち帰ることはできません。ただしその時間も含めて作品づくりの一部です。待っている間に完成を想像する時間も、制作体験の楽しみのひとつだと思います。


