レジンテーブル制作体験から始まった作品づくり
最初は「レジンをやってみたい」というところからでした
帝国ホテル大阪のギャラリーで開催されていた展示へ行ってきました。
会場には、
水彩画、
ビーズアート、
アクリル絵画など、
さまざまなジャンルの作品が並んでいて、その中にNAOKO KAWAIさんのレジン作品も展示されていました。
NAOKO KAWAIさんは、昨年エコロキアのレジンテーブル制作体験に参加され、そこからレジンの魅力に触れ、現在もご自宅で制作を続けられています。
最初は「レジンをやってみたい」というところから始まったものが、少しずつ作品へと変わっていき、今回こうして帝国ホテルという空間で展示されていました。

レジンは単純に“透明な樹脂”ではありません。
光の入り方、
色の重なり、
閉じ込める素材、
流れ方、
気泡、
厚み。
少し条件が変わるだけでまったく違う表情になります。
だからこそ、家具にもなりますし、アートにもなりし、その両方としても使えます。
そして今回の作品は、“テーブル”だけではなく、「アート作品」としても成立していました。
テーブルとは違う表現だからこそ勉強になります
今回展示されていた作品は、木とレジンを使っているという意味ではレジンテーブルと共通しています。ただ、表現方法はまったく別物でした。
普段、レジンテーブルでは「使う家具」として、
耐久性、
触り心地、
サイズ感、
生活空間との調和などを考えます。
しかし、
アート作品になると、
考え方が大きく変わります。
「どう使うか」だけではなく、
「どう見えるか」
「どう感じるか」
が重要になります。
今回の作品でも、花や白い流れの表現、透明感の重なり方、木との距離感など、“家具”とは違うアプローチが随所にありました。レジンという素材は、どうしてもSNSでは「海っぽい」「キラキラ」だけで消費されがちです。
でも実際にはもっと奥が深い素材です。
光によって見え方が変わり、空間によって印象も変わる。
だからアートとして本格的に向き合う人の作品を見ると、毎回かなり勉強になります。
帝国ホテルという空間で見ると作品の印象が変わります
工房で見る時とはまったく空気が違います
レジン作品は、置かれる場所によってかなり印象が変わります。工房で見る時は制作途中の空気があります。
木を削る音。
レジンを流す緊張感。
磨きの粉。
ライトの反射。
でも、帝国ホテル大阪のような静かなギャラリー空間に置かれると、同じ作品でも見え方がまったく変わっていました。
照明の入り方。
壁の色。
周囲の静けさ。
それによって、レジンの透明感や奥行きがより強く見えてきます。
特に今回の作品は、透明感を活かした構成だったので、ホテルの落ち着いた照明との相性が非常に良かったです。

杉の天然木と花、透明レジンを組み合わせた幻想的な表現が印象的でした。
レジン作品は写真だけでは伝わりません。これはレジンテーブルでも同じです。実物を見ると、奥行きや光の層、透明感が全然違います。
逆に、写真だけで判断すると「思っていたのと違う」になりやすい素材でもあります。だから、本当にレジンに興味がある方ほど、実物を見ることをおすすめしています。
レジンは「誰でも簡単」ではありません
最近、レジン作品やレジンテーブルはSNSでかなり増えました。
ただ、正直に言うと、誰が作っても綺麗に見える素材ではありません。
むしろ逆です。
気泡。
硬化不良。
黄変。
波打ち。
曇り。
ムラ。
失敗するとかなり目立ちます。そしてレジンは修正が難しい素材でもあります。
だからこそ、今回のように継続して研究し、自宅でも制作を重ねている方の作品を見るとやはり完成度が違います。
レジンは「一回作って終わり」ではありません。
試して、失敗して、また試す。その積み重ねで少しずつ表現の幅が広がっていきます。
逆に、簡単そうだからと勢いだけで始めると途中で止まるケースもかなり多いです。
レジンは家具だけで終わらない素材です
レジンテーブルからアートへ広がる人もいます
エコロキアの制作体験ではレジンテーブルを作る方が中心です。
ただ、実際にはそこから方向性が広がる方もいます。
アート作品。
小物。
オブジェ。
アクセサリー。
レジンという素材は、自由度が高いからです。
今回のNAOKO KAWAIさんの作品もまさにそのひとつでした。
「テーブルを作る」から始まり、そこから「表現する」へ広がっていく。
これは天然木も同じです。木も家具だけでは終わりません。空間にもなるし、アートにもなる。
だから、ものづくりは面白いです。
そして、誰かの作品を見ると、また新しい発見があります。
制作体験は「完成品を買う」のとは違います
最近、改めて思うのですが制作体験の価値は完成品そのものではありません。
もちろん完成品も大事です。
でも本当に残るのは途中の時間です。
木を削る。
レジンを流す。
失敗する。
磨く。
その積み重ねです。
既製品を買う方が圧倒的に早いです。でも、自分で作ったものには、途中の記憶が残ります。今回の展示も、完成した作品だけで終わらずその背景にある時間まで見えてくるようでした。
レジン作品は「作る人」でまったく変わります
同じ素材でも表現が全然違います
今回改めて感じたのですが、レジンは“素材”でしかありません。結局、どう使うかでまったく別物になります。
海を表現する人。
花を閉じ込める人。
木を主役にする人。
透明感を使う人。
同じエポキシレジンでも完成形は全部違います。
だから「レジン=こういうもの」と決めつけない方が面白いです。
今回の作品も家具的な発想だけでは出てこない表現が多く、非常に刺激的でした。
これからレジンを始めたい方へ
最近はレジンに興味を持つ方がかなり増えています。ただ、最初から大きな作品を作ろうとすると、失敗しやすいです。
レジンは材料費も高いですし、硬化時間も長い。しかも失敗するとやり直しが大変です。
だからこそ、まずは実際に体験してみることをおすすめしています。
エコロキアでは、レジンテーブル制作体験も行っています。
実際に木を触り、
削り、
レジンを流し、
磨く。
写真や動画だけでは分からない、素材の難しさや面白さが見えてきます。
よくある質問
- Qレジンアート初心者でも参加できますか?
- A
可能です。実際、最初はほとんどの方が未経験からスタートされています。ただし、レジンは見た目以上に繊細な素材で、温度や湿度、硬化時間などによって仕上がりが変わります。そのため、最初から独学で始めるよりも、実際に制作している人から学んだほうが失敗は圧倒的に少なくなります。小型作品から段階的に学ぶことも可能です。
- Qテーブルではなくアート作品だけを学べますか?
- A
可能です。最近は大型テーブルだけでなく、壁掛け作品や小型アート、花を使った作品などを希望される方も増えています。今回展示されていたような「飾るためのレジン作品」を学びたい方にも対応しています。むしろ、最初は小型作品から始めたほうがレジンの特性を理解しやすい場合もあります。
- Q独学と教室では何が違いますか?
- A
一番大きいのは失敗コストです。レジンは材料代が高く、特に大型作品になると一度の失敗でかなりの損失になります。また、SNSでは綺麗な完成品だけが見えるため、実際にどれだけ試行錯誤しているかは見えません。制作体験では、材料選び、気泡対策、色の混ぜ方、硬化管理など、実際に必要な判断基準を直接学べます。


