レジンテーブル制作体験の楽しさ
昨日は、レジンテーブル制作体験ワークショップに、ご夫婦とお兄様の3人でご参加いただきました。
お兄様は元大工さんということもあり、型枠の製作はお手のもの。スムーズな作業進行のおかげで、よりレジンテーブルのデザインや仕上げにこだわることができました。
当初は、ご自身で持ち込まれたキハダの板を使用してレジンテーブルを作る予定でした。
様々な木材を見ていただく中で、「パリサンダー」の魅力に惹かれ、最終的にパリサンダーを用いたレジンテーブルを制作することになりました。今回は、ワークショップの様子とともに、折角なのでキハダとパリサンダー、それぞれの樹種の特徴についても紹介していきます。
大工経験者も納得!型枠づくりの重要性
レジンテーブル制作において、最初の大きな工程となるのが「型枠づくり」です。
型枠がしっかりしていないと、レジンが漏れ出したり、完成後に歪みが生じたりするため、この工程はとても重要になります。
元大工さんのお兄様は、さすがの手際の良さで、スムーズに型枠を組み立てていきました。インパクトドライバーを使うなどDIY初心者の方にとっては難しい部分でもありますが、しっかりと押さえることで、完成度が格段に上がります。
キハダの木とは?特徴とレジンテーブルに向いているか
当初使用する予定だったキハダ(黄檗・きはだ)は、日本国内でも比較的馴染みのある広葉樹です。

黄檗の特徴として、以下の点が挙げられます。
- 美しい黄色の木肌
キハダの名前の由来にもなっているように、芯材が美しい黄色を帯びており、レジンとの相性も良いです。ただし、時間とともに色がややくすんでいくため、クリアレジンを使用する場合は経年変化を考慮する必要があります。 - 適度な硬さと加工性の良さ
硬すぎず、かといって柔らかすぎないため、加工しやすい木材としても知られています。彫刻や家具材としても使われることが多く、特に手作業での加工に向いています。 - 抗菌作用のある樹皮
キハダの樹皮には「オウバク」と呼ばれる成分が含まれており、古くから薬用にも使われてきました。キハダをレジンテーブルに使用する場合、木肌の美しさを活かすデザインが重要になります。ただ、今回は最終的により深みのある色合いと個性的な杢目を持つ「パリサンダ」を選ばれました。
パリサンダーの魅力とは?高級感溢れるレジンテーブル向きの木材
今回、最終的に選ばれたのは「パリサンダー」。

あまり聞きなじみのない樹種かもしれませんが、実は世界的に人気の高い銘木のひとつです。
パリサンダーとは?
パリサンダーは、主に中南米やアフリカで産出されるマメ科の広葉樹で、ローズウッドの一種とされています。一般的には「ブラジリアンローズウッド」としても知られています。
パリサンダーの特徴
- 濃い赤褐色~紫褐色の美しい杢目
一目見ただけで高級感を感じる色合いが特徴。特にレジンと組み合わせると、重厚感のある仕上がりになります。 - 非常に硬く、耐久性が高い
パリサンダは硬度が高く、非常に丈夫な木材です。そのため、レジンテーブルの天板としても適しており、長く使うことができます。 - 独特の芳香
加工時には独特の甘い香りがすることでも知られています。この香りは、ローズウッド系の木材に共通する特徴で、加工する際の楽しみのひとつでもあります。
パリサンダーをレジンテーブルにする魅力
レジンと組み合わせた際に、パリサンダーの深みのある色合いがさらに引き立ちます。

また、杢目のコントラストが美しく出るため、クリアレジンやブラックレジンとの相性が抜群です。今回の制作でも、パリサンダの魅力を最大限に活かすデザインが考えられました。
深みのあるブラックレジンとシルバーを組み合わせたデザインになり、完成が今から楽しみです。
レジンテーブル制作の工程
今回の第1回目レジンテーブル制作体験ワークショップでは、木材選びでキハダからパリサンダーへ変更し、型枠の作成を行いました。特に大工経験のある方がお越しいただけたので精度の高い型枠作りができました。次回以降、木材の固定とレジンを準備して、レジン流し込み、硬化後に研磨仕上げ作業となります。
お客様もパリサンダー「この色合い、めちゃくちゃかっこいい!」と大満足のご様子。
木材選びがレジンテーブルの魅力を決める
今回のワークショップでは、当初予定していたキハダからパリサンダーへ変更することで、より高級感のあるレジンテーブル作りを楽しんでいただきました。木材にはそれぞれの個性があり、選び方によってテーブルの雰囲気や価値が大きく変わることを実感できた体験となりました。
エコロキアでは、様々な樹種をご用意しており、お客様に合ったレジンテーブル作りをサポートしています。
因みに本日もまた大量に様々な樹種を入荷致しましたので追ってご紹介していきたいと思います。明日以降も是非このブログをお楽しみに。