レジンテーブルづくりもいよいよ佳境へ
昨日は、全4組でご参加いただいているレジンテーブル制作体験ワークショップの第4回目を開催しました。回を重ねるごとに、参加者の皆さまが作るレジンテーブルには個性があふれ、完成が近づくにつれて“作品”としての魅力がどんどん増してきました。
今回の工程では、前回に引き続き注いだレジンがしっかりと硬化した状態でお披露目となり、皆さんの表情も期待と興奮でいっぱいでした。
完成間近!美しさに思わず見惚れるテーブルたち
【岡部さん】ハゼノキ × シルバーグレーの美学
岡部さんは、黄色みがかった杢目が特徴的なハゼノキに、シルバーグレーのレジンを流し込みました。硬化したレジンは想像以上に透明感があり、木の自然な表情を活かしながらも、都会的で洗練された雰囲気を醸し出していました。

テーブル全体の印象は、「落ち着き」と「華やかさ」が絶妙に共存する仕上がり。
サイズ的に皆様から「まな板」といじられておりましたが手塩にかけて美しく研磨したこのテーブルにまさか刃物を置くなんて!と愛おしく大切にされていました。

【塚田さん夫妻】モンキーポッド × スモーキーブラックの存在感
塚田さんご夫妻は、上品な色調と杢目が特徴のモンキーポッドに、スモーキーなブラックのレジンを選択。光の当たり具合によって表情を変えるブラックレジンが、モンキーポッドのダイナミックな杢目と呼応し、まるで高級なアートピースのよう。

この日は表面を最終段階まで研磨し、つややかに仕上がったレジンを見て、お二人とも感動の表情を浮かべておられました。
営まれているオーダースーツのお店に置いて頂けるそうで非常に楽しみです。
次回はいよいよ側面の磨きに入ります。ここまでくれば、ほぼ完成も同然。私たちスタッフも仕上がりが楽しみでなりません。

まだまだ続く挑戦と試行錯誤
【矢内さん】スポルテッドトチノキ × グリーン~イエローのグラデーション
矢内さんが選ばれたのは、幻想的な杢目が美しいスポルテッドトチノキ。そこに、グリーンからイエローへと変化するグラデーションのレジンを流し込むという、色彩の冒険ともいえる作品です。

ただし、その美しさと引き換えに、研磨範囲がとにかく広い!
今回は一旦、四方をカットしてテーブルらしい形状に整えましたが、本番はこれから。次回は、全員の協力で広い面を一気に磨き上げる「みんなで研磨大会」になる予定です。

その分、完成したときの達成感と喜びはひとしお。矢内さんのセンスと根気が光る作品になりそうです。
トラブルも愛着に変わる、ものづくりの魅力
【柳さん夫妻】欄間パーツを使った世界に一つのレジンテーブル
ユニークな素材として古い欄間(らんま)を使って挑戦している柳さんご夫妻。和の美しさを活かしたレジンテーブルを目指していますが、今回は少しトラブルが発生しました。

内部にレジンの硬化不良が見られ、再度の注型を行うことに。原因は素材との相性や主剤と硬化剤の攪拌不足か分量間違いか…考えられたため、今回は事前に欄間部分にレジンを刷毛塗りして下地処理を行うという工夫を施しました。

やり直しの工程は確かに大変ですが、そこにも発見と学びがあります。そしてなにより、自分たちで一つひとつ工夫して完成に近づいていくそのプロセスこそが、世界に一つだけの家具を生み出す“魔法”なのだと実感させられました。
柳さんご夫妻も「少し遠回りしても、完成が楽しみです」と前向きに取り組んでくださっており、私たちスタッフも本当に頭が下がる思いです。
次回はいよいよ最終回!
次回の第5回では、最終研磨〜仕上げ〜撮影までを予定しています。
このワークショップを通して、参加者の皆さまが感じているのは、完成品の美しさだけでなく、そこに至るまでの「手をかける時間」の価値。
自分で磨き上げたテーブルに触れた瞬間、きっと「これは買ったものじゃない、自分の人生の一部だ」と思えることでしょう。
「不便を楽しむ」贅沢を一緒に
エコロキアのレジンテーブル制作体験は、便利さや効率とは少し距離を置いた、“不便さを楽しむ”ものづくりです。うまくいかないこともある。思い通りに進まないこともある。でも、その一つひとつが作品に深みと愛着を与えてくれるのです。
ご参加いただいている皆さま、本当にありがとうございます。そして、これからご参加を検討される方は、ぜひ一度この「世界に一つのレジンテーブルづくり」に挑戦してみませんか?