レジンテーブルに封入できるもの・できないものとは?
素材選びで知っておきたい基本ルール
エコロキアでは、天然木とレジンを組み合わせた“世界にひとつだけのレジンテーブル”をオーダーメイドで製作しています。その中でよくいただくのが、「レジンの中に●●を入れたいのですが、入れられますか?」というご相談です。
実は、レジンに封入できるものと、そうでないものには明確な違いがあります。素材の種類や性質によって、レジンとの相性が大きく左右されるため、事前に知っておくことがとても大切です。
今回は、レジンテーブルの制作を検討されている方に向けて、「封入できる素材・できない素材」について、詳しくご紹介します。
レジンに封入できない素材:水分を含むもの
まず最初に押さえておきたいのが、「水分を含む素材は基本的にNG」というルールです。
レジン(エポキシ樹脂)は、化学反応によって硬化する素材ですが、水分があると反応が不安定になり、硬化不良や気泡、白濁、変色などのトラブルを引き起こします。
たとえば、以下のような素材は封入できません。
- 生花(カットしたばかりのフレッシュフラワー)
- 果実や葉っぱなどの未乾燥の植物
- 生の食材や料理サンプル
- 湿った紙類や布
一見、美しく見えそうな生花も、実はレジンとの相性は最悪です。水分が揮発することでレジン内部に気泡が生じたり、カビの原因になったりすることがあります。
封入できる素材:完全に乾燥しているもの
レジンに封入する場合、素材は完全に乾燥している必要があります。代表的なものは以下のとおりです。
- ドライフラワー(しっかりと乾燥されたもの)
- 押し花
- 貝殻や小石
- 金属パーツ(真鍮や鉄など)
- 木片やウッドチップ
- 乾燥した種や実
- 紙や布(完全乾燥が前提)
ドライフラワーは人気の封入素材で、レジンとの相性も良く、美しい仕上がりになります。ただし、もともと繊細な素材なので、封入時に形が崩れないよう注意が必要です。

プリザーブドフラワーに関しては、水分や保存液を含んでいる場合があり、変色・変質の可能性があるため注意が必要です。使用する場合は、試作テストを行ってから採用するのが安心です。
比重が軽い素材は浮いてしまうことも
レジンに封入する際、もうひとつ注意すべきポイントが「素材の重さ(比重)」です。
ドライフラワーや羽根、木の葉など、レジンよりも軽い素材は、流し込んだレジンの中で浮いてきてしまいます。そのまま注いでしまうと、理想の位置に止まらず、見た目もバランスも崩れてしまう原因に。
こうした素材をきれいに封入するには、以下のような工夫が必要です。
- レジンを何層かに分けて流し込み、各層ごとに素材を配置する
- 透明度の高い粘度のあるレジンを使って動きを抑える
- 一時的に素材を固定してからレジンを注ぐ
これらの方法を使えば、軽い素材でも美しくレジンに閉じ込めることが可能です。
レジンの封入は“設計”がカギ
レジンテーブルの制作は、単に木材とレジンを組み合わせるだけではありません。封入する素材がある場合には、どんな素材を、どの位置に、どのタイミングで入れるかという「設計」がとても重要になります。
- 比重の違いをどう処理するか
- 透明度や色味との相性
- 完成後の経年変化をどう見込むか
これらを踏まえたうえで、レジンの注入計画を立てていくことで、初めて理想の仕上がりが実現します。

封入したい素材がある場合は、まずはご相談ください
「旅先で拾った貝殻を入れたい」
「子どもの描いた絵をレジンに残したい」
「記念の花をテーブルに封じ込めたい」
そんなご要望にも、可能な限りお応えしています。ただし素材によっては封入できない場合や、事前処理が必要なこともありますので、まずはお気軽にご相談ください。
エコロキアでは、レジンの特性を理解し、素材に合わせた封入技術で世界にひとつだけのテーブルを制作しています。オーダーやご質問は、メールやお電話、または公式サイトのお問い合わせフォームよりどうぞ。