ワークショップサクラレジンテーブル作品集樹種

まるで海の中。魚やカメが泳ぐアクアリウムレジンテーブルの仕上げ作業が始まりました|エコロキアのレジンテーブル制作体験

透明レジンを木材の上に注いでいるレジンテーブルの制作工程 ワークショップ
硬化後の凹凸を整えるため、透明レジンを丁寧に注入中。木の温もりと光の反射が織りなす表情が、作品としての完成度を高めていきます。

自分の想像を形にする、アクアリウムレジンテーブルの魅力

イメージをデザインに変えるクリエイティブな体験

今回の作品は、エコロキアのレジンテーブル制作体験ワークショップにご参加いただいたお客様による、アクアリウムをテーマにした一点ものの作品です。

鮮やかなブルーのレジンの中に魚やカメ、カニ、そしてダイバーのモチーフを散りばめ、まるで水槽の中を覗き込むような世界観を表現されています。自然の形に任せるのではなく、ご自身の感性を生かして“思い描いた海”をデザインしているのがこの作品の特徴。
制作過程では色の濃淡や配置、モチーフのバランスなどを丁寧に考えながら、何度も試行錯誤を重ねられました。その結果、まるで水面の下に小さな物語があるような、完成度の高いアート作品に仕上がっています。

“偶然”ではなく、“意図的な美しさ”を楽しむレジンアート

レジンテーブルには、木の形やレジンの流れが自然に生み出す“偶然の造形”の美しさがありますが、この作品はそこに「創造性」という新しい要素をプラスした表現です。

海のようなブルーレジンと流木を組み合わせたアクアリウム風レジンテーブルの制作作品
透明感のあるブルーレジンの中に、魚や貝、カニのフィギュアを埋め込み、まるで小さな水族館のような世界を表現。
参加者様がデザインした一点もののアクアリウムテーブルです。

参加者様の中には、あえて色の境界を明確にしたり、光の入り方を意識してグラデーションを作ったりと、まるで絵画を描くようにデザインされる方も多くいらっしゃいます。アクアリウムデザインは、まさに自分の世界を自由に構築できるスタイル。完成した作品を見ると、単なるテーブルというより、部屋に“ひとつの海”を飾るような存在感を放っています。

四方を切り揃えて、仕上げへの第一歩

厚みの不均等を整える重要な工程

硬化後のテーブルを裏返すと、木とレジンの厚みにわずかな段差が見られました。この段差は見た目だけでなく、研磨や塗装時の仕上がりにも影響を与えるため、非常に重要な修正ポイントです。

レジンテーブルの木枠を切り揃えるため丸ノコでカットしている様子
硬化後、厚みにムラがあったため四方をカットして再度木枠に固定。最終的な美しいフラット面を目指して、研磨準備に入ります。

まずは丸ノコで四方を切り揃え、形を正確な矩形に整えます。木の収縮やレジンの反りはわずかでもズレの原因になるため、慎重な作業が求められます。こうした工程は、完成後に天板がぴたりと平らに仕上がるかどうかを左右する基礎づくりでもあります。

再び木枠に戻してレジンを追加注入

厚みの不均一が確認されたため、再び木枠に戻して透明レジンを注入しました。この“追いレジン”は、微妙な凹凸を埋めるだけでなく、深みと透明度を高めるための重要な工程です。

レジンを注いで表面を整えているレジンテーブルの仕上げ作業
仕上げの透明レジンを流し込み、波打つような表情を作り出す瞬間。自然素材と樹脂の融合が、唯一無二の景色を描いていきます。

透明層が加わることで、内部に閉じ込められた魚やカメたちがより立体的に見えるようになります。光が層を通して反射し、まるで水面を覗き込んだかのような奥行きが生まれるのです。仕上げの完成度を左右する大切なステップであり、まさに「丁寧な仕事」が光る瞬間です。

透明レジンの層が生み出す立体感

一滴ずつ注ぐ緊張の瞬間

透明レジンの注入は、温度・湿度・硬化時間などすべての条件を見極めながら進めなければなりません。注ぐスピードが速すぎると気泡が入り、遅すぎると硬化ムラが生じます。光を反射するクリアな層が生まれると、木の色味が一段と際立ち、深海のような静謐さを感じさせます。

木材と青いレジンが融合したアクアリウム風レジンテーブルの成形中
サクラの深い色合いと青いレジンのコントラストが美しいアクアリウムテーブルの裏側。
木の形状を活かして自然なラインを描くデザインが印象的です。

ここまでの工程には数日を要しますが、仕上がりの透明感を見るとその苦労も報われます。

光の角度で変化する海の表情

硬化中のレジンは、時間とともに色合いが微妙に変化していきます。特にアクアブルー系の顔料は、光の角度や反射でグラデーションが生まれ、まるで海面下の波のように見えるのが特徴です。木目の動きと相まって、見る位置によって異なる表情を見せるのがこのテーブルの醍醐味。昼間は明るい海、夜は深く静かな海と、光によって印象が変化するのもアクアリウムレジンならではの魅力です。

荒削りから仕上げへ、次のステージへ

荒削りで浮かび上がる木の表情

レジンが硬化した後は、表面の段差を削り出す「荒削り」の工程に入ります。ここでは木の肌とレジンの面を均一に整えるため、サンダーを用いて丁寧に削り出していきます。まだ艶のないこの段階では、表情はマットで荒々しいですが、木目やレジンの中の生き物たちが徐々に姿を現し始め、完成への期待が高まります。荒削りを終えた瞬間に、「あ、海が現れた」と感じるのはこの工程ならではの感動です。

仕上げ研磨で現れる“鏡面の世界”

荒削りが終わると、次は細かい番手のサンドペーパーで段階的に磨き上げていきます。400番、800番、1200番と磨くごとに、レジンが少しずつ透明度を増し、最終的にはまるで鏡のような艶が現れます。手触りも滑らかになり、光が柔らかく反射していく様子はまさに“海面”そのもの。木のぬくもりと透明レジンの冷たい質感が融合し、他にはない手触りを感じられるテーブルに仕上がっていきます。

レジンテーブル制作体験が教えてくれること

手間を楽しむ贅沢な時間

この制作体験は、単にテーブルを作ることが目的ではありません。「自分で手をかけて完成させる」というプロセスにこそ価値があります。注ぐ、削る、磨くという一つひとつの工程を通して、自然素材と向き合う時間を味わえるのがエコロキアの体験型ワークショップの魅力です。完成した作品を見るたびに、「自分で作った」という誇りと愛着が湧いてきます。

世界にひとつだけのテーブルをあなたの手で

レジンテーブルは、同じデザインが二度と作れない“一点もの”。木目や気泡、レジンの流れ方まですべてが唯一無二です。あなたの想いを形にするこの体験は、モノづくりの喜びを再発見させてくれます。
ぜひ、世界にひとつだけのレジンテーブルをあなたの手で作ってみませんか。

世界に一つだけの「海」を、あなたの手で。

エコロキアのレジンテーブル制作体験ワークショップでは、木とレジンが織りなす美しい世界を自分の手で形にできます。素材選びから注入、研磨まで、プロのサポートを受けながら本格的なレジンテーブルづくりを体験。ご自宅のインテリアとしてはもちろん、店舗のアイキャッチにも最適です。あなたのイメージを、世界にひとつだけの作品にしてみませんか?

よくある質問|レジンテーブル製作体験ワークショップ

Q
レジンテーブル制作体験ではどんなデザインを作れますか?
A

デザインは完全オリジナルで、参加者の自由な発想を形にしていただけます。今回のように「アクアリウム風」に魚やカメ、カニなどをレジンの中に埋め込むことも可能です。木の種類やレジンの色、透明度、配置する素材などを選びながら、自分だけの“海”や“森”の世界を表現できます。

Q
初心者でもレジンテーブルを作ることはできますか?
A

もちろん可能です。初めての方でも安心して参加できるよう、経験豊富なスタッフが工程ごとに丁寧にサポートします。木の選び方から型枠の組み立て、レジンの混合・注入・研磨まで、全工程を体験していただけます。工具の使い方もレクチャーしますので、DIY経験がなくても楽しめます。

Q
レジンの色は自分で選べますか?
A

はい、可能です。クリア・ブルー・アンバー・グリーンなど、透明度や濃淡の異なる顔料をご用意しています。複数の色を重ねてグラデーションを作ることもできるので、「海の深さ」や「空の色」を表現するようなアート作品にも仕上げられます。事前にテーマを決めていただくと、スタッフが最適な配色を提案いたします。

Q
制作体験後、作品はその日に持ち帰れますか?
A

レジンは完全硬化までに時間がかかるため、当日のお持ち帰りはできません。通常、硬化から研磨・最終仕上げまでを含めて最短で約3〜4週間後にお渡しとなります。完成後はご自宅へ発送も可能です。硬化期間をしっかり設けることで、透明度が高く美しい仕上がりになります。

Q
制作体験ではどんな木材を使用していますか?
A

主にモンキーポッド、オーク(ナラ)、サクラ、ポプラなどの天然無垢材を使用しています。木の表情や杢目は一枚ごとに異なるため、レジンとの組み合わせで唯一無二のデザインが生まれます。特にアクアリウムデザインでは、木の自然な曲線が“海岸線”のように見えるため、木選びの段階から世界観づくりが始まります。

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